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ルートをマイクロサービスにビルド

このタスクについて

情報メモ注: この機能は、Talendが提供するR2024-02以降のStudio Talendマンスリーアップデートをインストール済みである場合のみ利用できます。詳細は管理者にお問い合わせください。

マイクロサービスにルートをビルドするためには、次の操作を行います:

手順

  1. Studio Talendのツールバーで[Project Settings] (プロジェクト設定)をクリックするか、メニューバーから[File] (ファイル) > [Edit Project Properties] (プロジェクトプロパティを編集)を選択して[Project Settings] (プロジェクト設定)ダイアログボックスを開きます。
    マイクロサービスのデフォルト設定
  2. ダイアログボックスの左側にあるツリー図で、[Build] (ビルド) > [Standalone Boot microservices] (スタンドアロンマイクロサービス) > [Default configuration] (デフォルト設定)と選択して対応するビューを表示させ、必要に応じてマイクロサービスの設定をカスタマイズします。
    Studioでマイクロサービスを実行する時に、設定が適用されません。たとえば、カスタムサーブレットコンテキストパスは使用されず、管理エンドポイントも利用できなくなります。
  3. ダイアログボックスの左にあるツリーダイアグラムで[Log4j]を選択し、該当するビューを表示します。
    Log4jの設定
  4. 必要に応じてLog4j設定をカスタマイズします。デフォルトのLog4j XML命令は、WARNログのみをコンソールに出力します。log4jパラメーターの詳細は、 Log4jXmlFormatをご覧ください。
    Log4j設定の一例は次のとおりです。これもESB Microserviceの開始時にtesb.logファイルを提供します。Log4j設定は、Studio Talendでもマイクロサービスでも同じです。ただし、log4j.xmlファイルは実行時にMicroserviceの外部設定フォルダーに置けば、本番デプロイ用の特定のLog4j設定を提供することも可能です。
    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?>
    <!DOCTYPE log4j:configuration SYSTEM "log4j.dtd">
    <log4j:configuration xmlns:log4j="http://jakarta.apache.org/log4j/">
        <appender name="stdout" class="org.apache.log4j.ConsoleAppender">
            <layout class="org.apache.log4j.PatternLayout">
                <param name="ConversionPattern" value="%d | %-5.5p | %-16.16t | %-32.32C %4L | %m%n"/>
            </layout>
        </appender>
        <appender name="rollingFile" class="org.apache.log4j.RollingFileAppender">
            <param name="file" value="tesb.log"/>
            <param name="MaxFileSize" value="1024KB"/>
            <param name="MaxBackupIndex" value="10"/>
            <layout class="org.apache.log4j.PatternLayout">
                <param name="ConversionPattern" value="%d | %-5.5p | %-16.16t | %-32.32C %4L | %m%n"/>
            </layout>
        </appender>
        <root>
            <priority value="info"/>
            <appender-ref ref="stdout"/>
            <appender-ref ref="rollingFile"/>
        </root>
    </log4j:configuration>
  5. ルートにcSOAPまたはcRESTコンポーネントが含まれている場合は、絶対URLの代わりに相対エンドポイントURLを使用する必要があります。RESTサービスとSoapサービスは、デフォルト設定で定義されたデフォルトポートで実行されます。デフォルトのポートをオーバーライドする場合は、コマンドで--server.portオプションを使用するか、Microservice Jarで/configフォルダーのapplication.propertiesファイルで設定します。
    基本認証で使用する環境変数は、MS_SECURITY_USER_NAMEMS_SECURITY_USER_PASSWORDです。
  6. デザインワークスペースにルートを開きます。[Route] (ルート)タブの[Deployment] (デプロイメント)ビューで、[Build Type] (ビルドタイプ)リストから[Microservice] (マイクロサービス)を選択します。ルートを保存します。
    マイクロサービスビルドタイプを選択します。
  7. [Repository] (リポジトリー)ツリービューでビルドするルートを右クリックし、[Build Route] (ルートをビルド)を選択してダイアログボックスを開きます。
    ルートをマイクロサービスにビルド。
  8. [To archive file] (ファイルのアーカイブ先)フィールドで、ビルドしたルートを保存するディレクトリーまで移動します。
  9. 複数バージョンのルートが作成されている場合、[Route Version] (ルートバージョン)エリアでビルドするルートのバージョン番号を選択します。
  10. [Build Type] (ビルドタイプ)エリアで[Microservice] (マイクロサービス)を選択します。
  11. オプションエリアで:
    • ルートを.zipファイルにエクスポートするには、[Export as ZIP] (ZIPとしてエクスポート)オプションを選択します。これにより、外部設定フォルダーと開始スクリプトが提供され、Linux (.sh)用とWindows (.bat)用の外部設定フォルダーでMicroserviceを開始できます。このオプションを選択していないと、ルートはデフォルトで.jarファイルとしてエクスポートされます。

    • [Enable Prometheus metrics endpoint] (Prometheusメトリクスエンドポイントを有効化)チェックボックスをオンにしてPrometheusメトリクスエンドポイントをマイクロサービスに構築し、ルートの実行、JVMメモリ、CPU消費量などを監視します。デフォルトでは、この機能はすべてのJMX属性と値をPrometheusにブリッジします。Prometheusの詳細は、Prometheusのドキュメンテーションをご覧ください。この機能は8.0.1-R2024-03から動作します。
  12. [Finish] (終了)をクリックして変更を確定し、エクスポート操作を完了してダイアログボックスを閉じます。ESB MicroserviceをビルドするにはMavenをオンラインに設定する必要があることを知らせるポップアップウィンドウが表示されます。一部のライブラリーはリモートMavenリポジトリーからダウンロードする必要があるためです。ESB Microservice機能を使用する際には、Studio Talendにはインターネットアクセスが必要です。Studio Talendには、ESB Microserviceのビルド操作用に純粋なオフラインモードは提供されていません。[Yes] (はい)をクリックしてMavenをオンラインモードに変更します。
    Maven Onlineを設定。
    [Finish] (終了)操作がエラーになる場合は、Studio Talendのログファイル<Studio_Home>\workspace\.metadata\.logで詳しい情報を参照できます。

タスクの結果

定義された場所にルート用の.jarまたは.zipファイルが作成されます。スタンドアロンモードでStudio Talendとは独立に実行できます。

情報メモ注: cMessagingEndpointで、Jettyコンポーネントを活用するルートが実行に失敗します。

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