Talend SAP RFC Serverの設定ファイルであるtsap-rfc-server.propertiesは、$TSAPS_HOME/confディレクトリー($TSAPS_HOME
はTalend SAP RFC Serverがインストールまたは実行されているディレクトリー)の下にインストーラーによって作成されます。Talend SAP RFC Serverを起動する前にこのファイルを設定すれば、必要に応じてサーバーの一部の機能をさらに有効にできます。
- Talend SAP RFC ServerはSAPクラスター設定をサポートしていません。
- 設定ファイルを変更するには、Talend SAP RFC Serverの再起動が必要になります。
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ユーザー認証を有効にするには、設定ファイルで次の3つのパラメーターのコメントを解除し、その値を設定する必要があります。
# File system directory containing jaas authentication configuration rfc.server.jms.login.config=conf/user-authentication/login.config # A jaas username used to authenticate a publisher or sender rfc.server.jms.login.username=talenduser # A jaas password used to authenticate a publisher or sender rfc.server.jms.login.password=talendpassword
ユーザー名とパスワードの値は、tSAPIDocReceiverコンポーネントまたはtSAPDataSourceReceiverコンポーネントがTalend SAP RFC Serverに接続する際に使用されるため、$TSAPS_HOME/conf/user-authentication/users.propertiesファイルに存在している必要があります。このファイルでは、各行はユーザー名とパスワードのペアを表し、ユーザー名の値は等号の左側にあり、パスワードの値は等号の右側にあります。
# username=password talenduser=talendpassword
ユーザー認証を有効にしない場合、tSAPIDocReceiverコンポーネントまたはtSAPDataSourceReceiverコンポーネントもユーザーおよびパスワードフィールドの値を設定することなくTalend SAP RFC Serverに接続できることに注意してください。
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SSL転送メカニズムを有効にするには、SSLのキーストアファイルを$TSAPS_HOME/confフォルダーにコピーしてから、以下の2つのパラメーター、キーストアファイルへのパス、およびキーストアファイルのパスワードのコメントを解除し、設定ファイルで値をセットする必要があります。
# The path to a key store for SSL rfc.server.jms.ssl.keystore.path=conf/mybroker.ks # A password for a key store for SSL rfc.server.jms.ssl.keystore.password=talendkeystore
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SAP IDocsの持続性を設定するには、設定ファイルで以下のパラメーターのコメントを解除し、値を
true
に設定する必要があります。# Whether JMS messages are persisted or not rfc.server.jms.persistence=true
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SAP IDocをTalend SAP RFC Serverの持続的キューに保管するには、設定ファイルで次のパラメーターのコメントを解除し、値を
true
に設定する必要があります。# Whether JMS messages should be replicated in durable queues rfc.server.jms.replicate.in.durable.queues=true
こうすることで、Talend SAP RFC ServerではIDocsの名前が付くキューで受信したすべての IDocのコピーが保持されます。これは、バッチモードでtSAPIDocsReceiverコンポーネントを動作させるためのものです。レシーバーが実行されると、最後の実行以降に持続性キューに格納されているすべてのIDocが収集されます。
デフォルトでは、メッセージはキューに最大7日間保持されます。保存期間を変更するには、設定ファイルで次のパラメーターをコメントし、独自の要件を満たすようにその値を更新します。次の例では、保存期間を10日間延長しています。
# ISO8601 retention period for JMS messages in durable queues rfc.server.jms.durable.queues.retention.period=P10D
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組み込みのブローカーではなくリモートブローカーに接続するには、次のパラメーターのコメントを解除し、リモートブローカーのURLを設定する必要があります。
# when active, connects to a remote broker instead of an embedded one rfc.server.remote.broker.url=tcp://localhost:61616
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ブローカーのサービスをJMXに公開するには、次のパラメーターのコメントを解除し、値を
true
に設定する必要があります。# Sets whether or not the Broker's services should be exposed into JMX or not. rfc.server.jms.jmx=true