TalendサーバーモジュールとUnixシステムのパフォーマンスを向上させるには、システムリソース(ulimit)をユーザーまたはグループのニーズに合わせて設定します。これらの設定は/etc/security/limitsファイルに定義されています。
ulimit構文
ulimit <limit type> <item> <value>
ulimitには、ハードとソフトという2種類のタイプがあります
- ソフトリミットは有効なリソース制限です。ユーザーはソフトリミットをハードリミットの値まで上げることができます。
- ハードリミットは最大のリソース制限です。この値はスーパーユーザーが設定し、超過することができません。
注:
制限のタイプを指定しないと、デフォルトでハードリミットタイプが使用されます。
Talendのデプロイに、以下のulimit設定が重要です。
アイテム | 説明 | フラグ | 値 |
---|---|---|---|
fsize | 最大ファイルサイズ | -f | KB |
nofile | 開くことができるファイルの最大数 | -n | |
stack | 最大スタックサイズ | -s | KB |
cpu | 最大CPU時間 | -t | 分 |
nproc | プロセス/スレッドの最大数 | -u |
注:
使用できる全てのlimit設定を次のコマンドでリスト表示できます:ulimit -a
サンプル
ulimit -H -n 2000
このコマンドにより、プロセスごとに2000の開いているファイルのハードリミットが設定されます。
ulimit設定の完全な詳細は、『SS64 reference guide for ulimit』を参照して下さい。