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tSQSOutputの標準プロパティ

これらのプロパティは、標準ジョブのフレームワークで実行されているtSQSOutputを設定するために使われます。

標準のtSQSOutputコンポーネントは、Cloudファミリーに属しています。

このフレームワーク内のコンポーネントは、すべてのTalend製品で使用できます。

基本設定

[Use an existing connection] (既存の接続を使用)

定義済みの接続の詳細を再利用する場合は、このチェックボックスをオンにして、[Component List] (コンポーネントリスト)ドロップダウンリストから、目的の接続コンポーネントを選択します。

[Credential Provider] (認証情報プロバイダー)

AWSセキュリティ認証情報の取得方法として、[Static Credentials] (静的認証情報)[Inherit credentials from AWS role] (AWSロールから認証情報を継承)[Provider credentials or inherit from AWS role] (プロバイダー認証情報、またはAWSロールから継承)のいずれかを指定します。

  • Static Credentials: access keysecret keyをAWSセキュリティ認証情報として使用します。
  • Inherit credentials from AWS role: EMRインスタンスメタデータからAWSセキュリティ認証情報を取得します。このオプションを使用するには、Amazon EMRクラスターを開始する必要があり、このクラスターでジョブを実行する必要があります。詳細は、Using an IAM Role to Grant Permissions to Applications Running on Amazon EC2 Instancesをご覧ください。このオプションを使用すると、ジョブにAWSキーを配置せずにジョブを開発できるため、組織のセキュリティポリシーに簡単に準拠できます。
  • [Provider credentials or inherit from AWS role] (プロバイダー認証情報、またはAWSロールから継承): プロバイダー認証情報から、またはEMRインスタンスメタデータからAWSセキュリティ認証情報を取得します。[Profile config file path] (プロファイル設定ファイルパス)フィールドではプロファイル設定ファイルを、[Profire name] (プロファイル名)フィールドではプロファイルをそれぞれ指定できます。
情報メモ注: このドロップダウンリストは、Talendが提供するR2023-07以降のStudio Talendマンスリーアップデートをインストール済みである場合のみ利用できます。詳細は管理者にお問い合わせください。

[Access Key] (アクセスキー)および[Secret Key] (シークレットキー)

Amazon Web Servicesへのアクセスに必要なアクセスキー([Access Key] (アクセスキー)フィールド内のアクセスキーIDおよび[Secret Key] (シークレットキー)フィールド内のシークレットアクセスキー)を指定します。AWSアクセスキーの詳細は、[Access keys (access key ID and secret access key)] (アクセスキー(アクセスキーIDとシークレットアクセスキー))をご覧ください。

シークレットキーを入力するには、シークレットキーフィールドの横にある[...]ボタンをクリックし、ポップアップダイアログボックスにシークレットキーを二重引用符の間に入力し、[OK] をクリックして設定を保存します。

この2つのフィールドは、[Credential Provider] (認証情報プロバイダー)ドロップダウンリストから、[Static Credentials] (静的認証情報)が選択されている場合に利用できます。

[Assume Role] (ロールを引き受け)

AWS IAMロールに関連付けられており、自分のユーザーアカウントに付与されていないアクセス権限を一時的に必要とする場合は、このチェックボックスをオンにすればそのロールを引き受けることができます。その後、次のパラメーターの値を指定して、新しく引き受けたロールセッションを作成します。

このロールに関連付けられている信頼ポリシーによって、自分のユーザーアカウントにそのロールへのアクセスが付与されていることをご確認ください。不明であれば、そのロールの所有者かAWS管理者にお問い合わせください。

  • [Role ARN] (ロールARN): 引き受けるロールのARN (Amazonリソース名)。このARN名は、AWSポータルで使用するロールの[Summary] (概要)ページで見つかります。このロールARNの形式は、たとえばam:aws:iam::[aws_account_number]:role/[role_name]となります。

    [Role session name] (ロールセッション名): 引き受けたロールセッションの一意識別に使用する名前を入力します。この名前には英字(大文字と小文字の両方)と数字を利用できますが、スペースを含めることはできません。また、アンダースコア( _ )の他、= , . @ - も利用できます。
  • [Session duration (minutes)] (セッション処理時間(分)): 引き受けたロールセッションをアクティブにする期間(分)。この期間をAWS管理者が設定した最大期間より長くすることはできません。値を指定しない場合、持続時間は3600秒がデフォルトとなります。

IAMロールと関連するポリシータイプの例については、AWSドキュメンテーションで[Create and Manage AWS IAM Roles] (AWS IAMロールの作成と管理)をご覧ください。

[Region] (リージョン)

リストからリージョン名を選択するか、リスト内で二重引用符の間にリージョンを入力して("us-east-1"など)、AWSリージョンを指定します。AWSリージョンの詳細は、[AWS Regions and Endpoints] (AWSリージョンとエンドポイント)をご覧ください。

[Queue (Name or URL)] (キュー(名前またはURL))

メッセージが配信されるキューの名前またはURLを指定します。

FIFOキューの名前は.fifoサフィックスで終わる必要があります。

[Schema] (スキーマ)[Edit schema] (スキーマを編集)

スキーマとは行の説明のことです。処理して次のコンポーネントに渡すフィールド(カラム)数を定義します。Sparkジョブを作成する場合、フィールドの命名時は予約語のlineを避けます。

このコンポーネントのスキーマは、以下のカラムで事前定義されています。[Edit schema] (スキーマを編集)の横にある[...]ボタンをクリックしてスキーマを表示し、配信するメッセージのカスタマイズされた属性を追加してスキーマを編集します。

  • Body: 配信されるメッセージの本文。

  • MessageGroupId: メッセージが属する特定のメッセージグループ。[Use FIFO queues (first-in-first-out)] (FIFOキューを使う(先入れ先出し)チェックボックスがオンの場合のみ利用できます。

  • MesssageDeduplicationId: メッセージの重複除去に使われるトークン。[Use FIFO queues (first-in-first-out)] (FIFOキューを使う(先入れ先出し)チェックボックスがオンで[Use Content Based Deduplication] (コンテンツベースの重複除去を使う)がオフの場合のみ利用できます。

  • MessageID: SQSキューに渡されるメッセージのメッセージIDです。[Use batch mode] (バッチモードを使用)チェックボックスがオフになっている場合のみ表示されます。このカラムは後続のコンポーネントに接続するメインの出力行にのみ表示されます。関連情報は、Amazon SQS queue and message identifiersをご覧ください。

各定義済みカラムの詳細は、SendMessageをご覧ください。

[Use batch mode] (バッチモードを使用)

バッチリクエストを使ってメッセージをキューに配信するには、このチェックボックスをオンにします。表示される[Batch size] (バッチサイズ)フィールドに、各バッチで配信されるメッセージの数を入力します。各バッチで配信されるメッセージの最大数は10です。

[Use FIFO (first-in-first-out) queues] (FIFO (先入れ先出し)キューを使う)

メッセージをFIFOキューに配信するには、このチェックボックスをオンにします。

FIFOキューの詳細は、FIFO (先入れ先出し) キューをご覧ください。

[Use Content Based Deduplication] (コンテンツベースの重複除去を使う)

コンテンツベースの重複除去を有効にするには、このチェックボックスをオンにします。このチェックボックスをオンにすると、Amazon SQSはSHA-256ハッシュを使って、メッセージの本文を使うメッセージ重複除去IDを生成します。

これらのプロパティは、[Use FIFO (first-in-first-out) queues ] (FIFO (先入れ先出し)キューを使う)チェックボックスがオンの場合のみ利用できます。

[Die on error] (エラー発生時に強制終了)

このチェックボックスを選択すると、エラー発生時にジョブの実行が停止されます。

このチェックボックスをオフにすると、エラーをスキップしてジョブの実行プロセスを続行できます。

詳細設定

[Config client] (クライアント設定)

このチェックボックスをオンにして、表示されたテーブルにクライアント設定パラメーターを指定します。テーブルの下にある[+]ボタンをクリックして必要な行数を追加し(各クライアント設定パラメーターに1行)、各パラメーターの以下の属性に値を設定するために使われます。
  • [Client Parameter] (クライアントパラメーター): セルをクリックし、ドロップダウンリストからパラメーターを選択します。

  • [Value] (値): 対応するパラメーターに値を入力します。

[STS Endpoint] (STSエンドポイント)

このチェックボックスをオンにして、表示されたフィールドで、セッション認証情報の取得先とするAWS Security Token Service(STS)のエンドポイントを指定します。たとえばsts.amazonaws.comと入力します。

このサービスを利用すれば、AWSユーザー認証のため、一時的かつ権限が限定された認証情報を要求できます。そのため、使用するAWSアカウントを認証する場合は引き続きアクセスキーとシークレットキーを入力する必要があります。

使用できる STSエンドポイントの一覧の詳細は、[AWS Security Token Service] (AWSセキュリティトークンサービス)をご覧ください。STS一時認証情報の詳細の詳細は、[Temporary Security Credentials] (一時的なセキュリティ認証情報)をご覧ください。両方の記事はAWSドキュメントからのものです。

このチェックボックスは、[Assume role] (ロールを引き受け)チェックボックスがオンになっている場合のみ利用できます。

[Signing region] (サインインリージョン)

STSサービスのAWSリージョンを選択します。リストにリージョンがない場合は、リージョン名を二重引用付きで入力します。デフォルト値はus-east-1です。

このドロップダウンリストは、[Assume Role] (ロールを引き受け)チェックボックスがオンになっている場合のみ利用できます。

[External Id] (外部ID)

ロールの持ち主であるアカウントの管理者から外部IDを提供されている場合は、その値をここに入力します。[External Id] (外部ID)は、一定数のユーザーがロールを引き受けられるようにする一意の識別子です。

このフィールドは、[ Assume Role] (ロールを引き受け)チェックボックスがオンになっている場合のみ利用できます。

[Serial number] (シリアル番号)

ロールを引き受けた場合、そのロールの信頼ポリシーで多エレメント認証(MFA)が必要になることがあります。その際は、ロールを引き受けるユーザーに関連付けられているハードウェアや仮想MFAデバイスの識別番号を指定する必要があります。

このフィールドは、[ Assume Role] (ロールを引き受け)チェックボックスがオンになっている場合のみ利用できます。

[Token code] (トークンコード)

ロールを引き受けた場合、そのロールの信頼ポリシーで多エレメント認証(MFA)が必要になることがあります。その際は、トークンコードを指定する必要があります。このトークンコードは、MFAデバイスによって生成される時間ベースのワンタイムパスワードです。

このフィールドは、[ Assume Role] (ロールを引き受け)チェックボックスがオンになっている場合のみ利用できます。

[Tags] (タグ)

キー-値ペアという形式でセッションタグをリスト表示します。ポリシーでこれらのセッションタグを使えば、リクエストへのアクセスを許可したり拒否したりできます。

[Transitive] (推移的): このチェックボックスを選択すると、タグがロールチェーンの次のロールまで存続することが示されます。

タグの詳細は、 AWS STSでのセッションタグの受け渡しをご覧ください。

このフィールドは、[ Assume Role] (ロールを引き受け)チェックボックスがオンになっている場合のみ利用できます。

[IAM Policy ARNs] (IAMポリシーARN)

マネージドセッションポリシーとして使うIAMマネージドポリシーのAmazon Resource Names(ARN)を入力します。マネージドセッションポリシーを使ってセッションの権限を制限します。このポリシーはロールと同じアカウントに存在することが必要です。結果として得られるセッションの権限は、そのロールのIDベースのポリシーとセッションポリシーの中間となります。

セッションポリシーの詳細は、ポリシーとアクセス許可で該当するセクションをご覧ください。

このフィールドは、[ Assume Role] (ロールを引き受け)チェックボックスがオンになっている場合のみ利用できます。

[Policy] (ポリシー)

セッションポリシーとして使うIAMポリシーをJSON形式で入力します。セッションポリシーを使ってセッションの権限を制限します。結果として得られるセッションの権限は、そのロールのIDベースのポリシーとセッションポリシーの中間となります。

セッションポリシーの詳細は、ポリシーとアクセス許可で該当するセクションをご覧ください。

このフィールドは、[ Assume Role] (ロールを引き受け)チェックボックスがオンになっている場合のみ利用できます。

[tStatCatcher Statistics] (tStatCatcher統計)

このチェックボックスを選択すると、ジョブレベルおよび各コンポーネントレベルでジョブ処理メタデータが収集されます。

グローバル変数

NB_LINE

処理された行数。これはAfter変数で、整数を返します。

NB_LINE_SUCCESS

正しく処理された行数。これはAfter変数で、整数を返します。

NB_LINE_REJECTED

リジェクトされた行数。これはAfter変数で、整数を返します。

ERROR_MESSAGE

エラー発生時にコンポーネントによって生成されるエラーメッセージ。これはAfter変数で、文字列を返します。この変数は、[Die on error] (エラー発生時に強制終了)チェックボックスがオンになっている場合のみ機能します。

使用方法

使用ルール

このコンポーネントは、通常、ジョブまたはサブジョブの終了コンポーネントとして使い、常に入力リンクが必要です。

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