ワークフローを使って価格変更をリクエストおよび承認(非推奨) - 7.3

Talend MDM Platform 入門ガイド

Version
7.3
Language
日本語
Operating system
MDM Platform
Product
Talend MDM Platform
Module
Talend Administration Center
Talend DQ Portal
Talend Installer
Talend MDM Server
Talend MDM Web UI
Talend Runtime
Talend Studio
Content
インストールとアップグレード
ジョブデザインと開発
データクオリティとプレパレーション > データクレンジング
データクオリティとプレパレーション > データプロファイリング
Last publication date
2023-07-24
7.3.1 R2021-06リリース以降、Talend MDM Bonita BPM Integrationは非推奨となっています。代替方法として、次のコンポーネントとサービスを使用できます。
  • Data Integration BonitaのコンポーネントであるtBonitaDeployとtBonitaInstantiateProcess
  • お使いのBonitaインスタンスに接続しているAPIサービス
注: Data Integration BonitaのコンポーネントであるtBonitaDeployとtBonitaInstantiateProcessには変更はありません。
これからのMDM Bonita BPM Integrationに関する質問があれば、Talendサポートにお問い合わせください。

この例では、Talend MDMワークフロー機能を理解するのに役立ち、Talend MDMワークフローを使用してビジネスプロセスを制御し、管理する方法についての基本的な考え方を説明しています。

ワークフローとは、ビジネスの目標を達成するために順序を指定した連続するステップのことをいいます。Talend Studioでは、ワークフローの各ステップを定義できるBPMパースペクティブが提供されています。Talend MDM Web UIでは、ワークフロータスクを管理できるBonita BPM Webポータルに移動するワークフローコンソールが提供されます。

Talend MDMデモプロジェクトのワークフローProduct_Productは、製品の価格変更をリクエストして承認するようにデザインされています。

このワークフローでは、まずビジネスユーザー(たとえば、ジョブCreateUsersで作成され、ロールDemo_Userが割り当てられたユーザーuser@mdm.company.com)が製品の価格変更をリクエストします。次の、この変更を権限のある他のビジネスユーザー(たとえば、ジョブCreateUsersによって作成され、ロールDemo_Managerが割り当てられたユーザーmanager@mdm.company.com)が有効にします。このような価格変更のリクエストと変更の有効化という2ステップの手動による処理を定義します。

以下のように2つのワークフローアクターを作成し、それぞれ特定のロールと特定のタスクを処理する権限を割り当てます。対応するMDMロールに割り当てられたMDMユーザーのみが、対応するワークフローアクターに割り当てられた特定のワークフロータスクを実行できるようになります。

  • PriceRequester: 価格属性の読み取りアクセスがあり、Price Requestタスクを処理して価格の変更をリクエストする権限が付与されたロールDemo_Userにマッピングされます。
  • PriceApprover: 価格属性の書き込みアクセスがあり、Price Approvalタスクを処理して価格の変更を有効にする権限が付与されたロールDemo_Managerにマッピングされます。

BPMパースペクティブでは、[Server] (サーバー) > [Configure] (設定)メニューをクリックして、アクターとロールのマッピング関係を検索できます。

ワークフローが生成されると、Talend MDM Web UIでワークフローを開始し、ワークフロータスクの形式でデータレコードを処理できるように、プロセスを作成する必要があります。デモプロジェクトでは、ワークフローを開始するために実行可能なエンティティアクションプロセスRunnable_Product#PriceWorkflowが作成されているはずです。Talend MDM Web UIの[Data Browser] (データブラウザー)ページにリスト表示され、Demo_Userロールのユーザーuser@mdm.company.comでワークフローを起動できます。

始める前に

  1. Talend IAM (Talend Identity and Access Management)、TAC(Talend Administration Center)、MDMおよびBPMサーバーおよびTalend Studioが正しくインストールされ、起動しているはずです。
  2. 少なくとも次のTalend MDMデモプロジェクト項目、Productデータコンテナー、Productデータモデル、beforeSaving_ProductおよびRunnable_Product#PriceWorkflowプロセス、ValidatePriceChangeジョブ、Product_Productワークフロー、Productビュー、Demo_ManagerおよびDemo_Userロール、およびTalend Studioリポジトリーの[Resource] (リソース)フォルダーの下の11個のイメージがMDMサーバーに正しくデプロイされており、
  3. Talend Studio内のジョブCreateUsersが正しく実行され、Talend Administration Centerに3つのMDMユーザーが作成され、特定のカスタムロールが割り当てられていること。
  4. Talend StudioでジョブMDM_LoadAllが正しく実行されており、サンプルデータがエンティティProductFamilyProductにロードされていること。
  5. Bonita BPMWebポータルでワークフロータスクを管理できるように、MDMユーザー情報がBonita BPMサーバーに同期されているはずです。

前提条件の詳細は、MDMデモプロジェクトの操作を参照してください。

このタスクについて

以下のステップを実行して、デモプロジェクトワークフローを開始し、ワークフロータスクを完了できます:

手順

  1. ユーザー名user@mdm.company.comおよびパスワードuserを使用してTalend MDM Web UIへログインします。このユーザーはすべての製品の価格変更をリクエストでき、価格変更を開始する製品データレコードを開くことができます。この例では製品Talend Dog T-Shirtを使用します。

  2. データレコードページの右上のドロップダウンリストから、実行可能プロセスRequest Price Changeを選択します。このプロセスはワークフローProduct_Productを開始するように定義されており、価格を変更できます。次に、ドロップダウンリストの横にあるをクリックしてワークフローを開始します。
  3. [Menu] (メニュー)パネルで、[Govern] (統制) > [Workflow Console] (ワークフローコンソール)をクリックして、Bonita BPM Webポータルを開きます。

    デフォルトでは、Talend MDM Web UIにログインしたのと同じユーザーとしてBonita BPMWebポータルにログインされます。タスクは、[Tasks] (タスク)ビューの下の[Task list] (タスクリスト)エリアにリスト表示されます。

  4. Price Requestタスクを選択し、[TAKE] (取る)をクリックして、ワークフロータスクを続行します。

    ワークフロータスクでは、デフォルトのワークフローフォームを使用する代わりに、カスタマイズしたフォームを作成できます。このサンプルでは、Price RequestおよびPrice ApprovalタスクでカスタマイズしたRequestNewPriceFormおよびApproveNewPriceフォームをそれぞれ作成しています。

  5. [Enter New Price] (新価格の入力)フィールドに新しい価格を入力し、[Request Approval] (リクエストの承認)をクリックして価格変更リクエストを送信します。この例では、新価格は18です。
    デモプロジェクトでは[Before Saving] (保存前)プロセスbeforeSaving_Productで価格が15%を超えて増減しないことをチェックします。そのため、価格に変更するには新価格が有効な値かどうか確認する必要があります。
    ここで権限のあるユーザーは製品の価格変更の妥当性チェックを行う必要があります。
  6. ログアウトして、ユーザーuser@mdm.company.comからリクエストされた価格変更を有効にできるユーザーmanager@mdm.company.comおよびパスワードmanagerを使用して、Bonita BPM Webポータルにログインします。

  7. [Tasks] (タスク)ビューの下の[Task list] (タスクリスト)エリアでPrice Approvalタスクを選択し、[TAKE] (取る)をクリックして、ワークフロータスクを続行します。
  8. 新しい価格を表示し、[Approve new price] (新価格の承認)をクリックして価格変更を有効にするか、必要に応じて[Reject new price] (新価格の却下)をクリックして価格変更を却下します。この例では、[Approve new price] (新価格の承認)をクリックします。
  9. ユーザー名user@mdm.company.comおよびパスワードuserで再度Talend MDM Web UIにログインすると、[Master Data Browser] (マスターデータブラウザー)ページでTalend Dog T-Shirtの製品価格lが正しく変更されたことを確認できます。