Talend Studioで暗号化キーをローテーション - 8.0

Talendインストールガイド

Version
8.0
Language
日本語
Operating system
Mac
Subscription type
サブスクリプション
Product
Talend Big Data
Talend Big Data Platform
Talend Data Fabric
Talend Data Integration
Talend Data Management Platform
Talend Data Services Platform
Talend ESB
Talend MDM Platform
Talend Real-Time Big Data Platform
Module
Talend Activity Monitoring Console
Talend Administration Center
Talend Artifact Repository
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Talend Data Preparation
Talend Data Stewardship
Talend ESB
Talend Identity and Access Management
Talend Installer
Talend JobServer
Talend Log Server
Talend MDM Server
Talend MDM Web UI
Talend Runtime
Talend SAP RFC Server
Talend Studio
Content
インストールとアップグレード
Last publication date
2022-10-30

Talend StudioTalend Administration CenterTalendの各コンポーネントでは、AES GCM 256によるパスワードの暗号化および復号化に暗号化キーが2つ使用されるようになりました。

  • system.encryption.key: Nexusパスワード、そしてconnection_user.propertiesファイルと<jobname>_<jobversion>.itemジョブプロパティファイル内のパスワードを暗号化および復号化します。同じプロジェクトで作業しているすべてのTalend Studioユーザーが同じシステム暗号化キーを持っていることが必要です。
  • routine.encryption.key: ジョブをビルド中および実行中に、パスワードを暗号化および復号化します。
警告: Talendは、1つのTalend Studioでキーをローテーション化し、必要であればTalend Administration CenterTalend JobServerに新しいキーをデプロイした後にこの新しいキーを他のTalend Studioアプリケーションに配布するよう強くお勧めします。

2つのキー(system.encryption.key.v1routine.encryption.key.v1)のデフォルト値は、暗号化キー設定ファイルである /configuration/studio.keysに保存されています。このファイルは、Talend Studioの実行ファイルである Talend-Studio-macosx-cocoa.appを初めて実行した後に、Talend Studioのインストールディレクトリーの下に作成されます。以下は、新しく作成されたstudio.keysファイルの例です。

system.encryption.key.v1=ObIr3Je6QcJuxJEwErWaFWIxBzEjxIlBrtCPilSByJI\=
routine.encryption.key.v1=YBoRMn8gwD1Kt3CcowOiGeoxRbC2eNNVm7Id6vA3hrk\=

パスワードの暗号化および復号化にデフォルトのシステム暗号化キーが使用されない場合は、そのデフォルト値(上記の例では、ObIr3Je6QcJuxJEwErWaFWIxBzEjxIlBrtCPilSByJI\=)を削除して、Talend Studioを再起動すると、その値を変更できます。

ルーチン暗号化キーのデフォルト値は変更できません。プロジェクトに既にログオンしている場合、Talendでは、暗号化キー設定ファイルにそのキーの新しいバージョンを追加して暗号化キーをローテーション化できます。

システム暗号化キーの新しいバージョンがジョブで有効となるのは、そのジョブを変更して保存した後のみです。

継続的インテグレーションを使用する際に暗号化キーをローテーションする必要がある場合は、-Dstudio.encryption.keys.fileパラメーターを使って暗号化キー設定ファイルへのパスを指定できます。詳細は、ビルドとデプロイをご覧ください。

このタスクについて

暗号化キーは次の手順でローテーション化します。

手順

  1. Talend Studioのインストールディレクトリーの下の /configuration/studio.keysというキー設定ファイルを開きます。
  2. 次の行を追加し、値を空にして暗号化キーの新しいバージョンを追加します。
    • システム暗号化キーの場合:
      system.encryption.key.v<version_number>=
    • ルーチン暗号化キーの場合:
      routine.encryption.key.v<version_number>=

    <version_number>には新しい暗号化キーのバージョンを表す単純な整数が入りますが、これは既存のバージョン番号よりも大きくなります。例:

    system.encryption.key.v2=
    routine.encryption.key.v2=
    警告: 暗号化キーの前のバージョンのうち、パスワードの暗号化で既に使用されてきたものは削除しないでください。
  3. キー設定ファイルを保存してTalend Studioを再起動します。
    暗号化キー値の新しいバージョンが生成され、キー設定ファイルに保存されます。
  4. ルーチン暗号化キーをローテーション化しており、ジョブがTalend JobServerで実行される場合は、Talend JobServerがインストール済みであるサーバーでディレクトリーにTalend Studioのキー設定ファイルをコピーして、Talend JobServer-Dencryption.keys.fileというJVMパラメーターを設定します。
  5. リモートプロジェクトで作業しながらシステム暗号化キーをローテーション化している場合は、Talend Administration Center用に同じ暗号化キーを設定します。
    1. Talend Administration Centerがインストール済みであるサーバーで、Talend Studioのキー設定ファイルをディレクトリー(たとえば D:/StudioKeys)にコピーします。
    2. Talend Administration Centerのインストールディレクトリーの下の <TomcatPath>/bin/catalina.shというファイルを開きます。
    3. ファイルの最初に次の行を追加します:
      JAVA_OPTS="-Dencryption.keys.file=/d/StudioKeys/studio.keys"
  6. ルーチン暗号化キーをローテーション化しており、ジョブがジョブコンダクターからTalend Administration Centerで実行される場合は、Talend Administration Centerがインストール済みであるサーバーでディレクトリーにTalend Studioのキー設定ファイルをコピーして、Talend Administration Centerで対応するタスクに対して-Dencryption.keys.fileというJVMパラメーターを設定します。
    Talend Administration CenterでタスクのJVMパラメーターを設定する方法は、特定のタスクにJVMパラメーターを設定をご覧ください。
  7. 再設定した項目があれば、Talend Administration Centerを再起動します。