Talendにより提供されるWARファイル(Talend-MDMServer-YYYYMMDD-<revision number>-VA.B.C.war)およびZip形式のHOMEファイル(Talend-MDMServer-YYYYMMDD-<revision number>-VA.B.C-HOME.zip)では、HOMEファイルを展開した後に.warファイルをTomcatにデプロイし、一部の設定ファイルをアップデートして、MDMモジュールをインストールすることもできます。
ここでA.B.Cはそれぞれメジャー、マイナー、パッチバージョンを表しています。各モジュールで同じバージョン/リビジョンを使用する必要があることにご注意ください。
このインストールモードはMDMサーバーの設定に理解があること、またはある程度の知識があることを前提としています。
以下のリストにはこのインストールモードに関連するすべてのモジュールを挙げています。管理を容易にするため、すべてのサーバーモジュールは同一のシステム上で一元管理することをお勧めします。
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アプリケーションサーバー。MDM Webアプリケーションをホスティングするアプリケーションサーバーの場合はApache Tomcatサーバー。
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.warファイル。Talend MDM Web UIを使用するために必要なMDMサーバーアプリケーションが含まれます。
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HOMEファイル。MDMサーバーのファイルとリソースが含まれます。
手順
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Apache Tomcatアプリケーションサーバーをインストールし、自動的に起動していた場合はTomcatサービスを停止します。
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HOMEファイルをローカルフォルダーに展開します。以下の手順では、このローカルフォルダーをMDM_ROOTとしています。
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.warファイルをディレクトリー<TomcatPath>\webappsにコピーし、talendmdm.warに変更します。
このwarファイルをコピーした後、このWebアプリケーションを同じディレクトリー内で手動で解凍するか、Tomcatの起動時に自動的に解凍させます。
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<TomcatPath> \confディレクトリーを参照します。
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Catalinaフォルダーが存在しない場合は、<TomcatPath>\confディレクトリーの下に新しいフォルダーCatalinaを作成し、<TomcatPath>\conf\Catalinaの下にlocalhostを作成します。
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ディレクトリー<TomcatPath>\conf\Catalina\localhostの下に、新しいxmlファイル(たとえばtalendmdm.xml)を作成し、次の内容で設定します。
<?xml version='1.0' encoding='utf-8'?>
<Context path="talendmdm">
<Parameter name="mdmRootLocation"
value="<MDM_ROOT>"
override="false"/>
</Context>
警告: コンテキストパス
の値は、<TomcatPath>\webapps\の下に配置されたwarファイルの名前と同じにする必要があり、mdmRootLocation
の値は、HOMEファイルが展開されているローカルディレクトリーにする必要があります。
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ディレクトリー<MDM_ROOT>\confの下でファイルdatasources.xmlを編集して、データベースに接続情報を提供します。
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MDMサーバーの設定を完了するには、mdm.confファイルを編集します。詳細は、MDMサーバーを設定をご覧ください。
タスクの結果
MDMサーバーを実行するには、<TomcatPath>/binフォルダーのstartup.shを実行します。
ヒント: データソース設定ファイルdatasources.xmlがポイントしているMDMシステムデータベース内の製品バージョンがお使いの製品のバージョンと異なる場合、MDMサーバーが起動できず、例外がスローされます。移行を行うにはdbmigrationツールを使用する必要があります。
MDMサーバーをシャットダウンする場合は、コンソールウィンドウでCtrl + Cを押すか、bin\shutdown.batを実行します。
パフォーマンス上の理由でTomcatのメモリを増やすことができます。Tomcatのメモリサイズを増やす方法の詳細は、Apache Tomcatのメモリを増加をご覧ください。