このシナリオでは、fnameフィールドとlnameフィールドに基づいてCustomerエンティティに属するステージングデータレコードのマッチングを行うために、マッチングルールMatchCustomerを作成して定義する必要があります。
MDMでは、マッチングルールを使用して2つ以上のデータレコードが一致しているかどうか判断し、一致する場合はそれらを処理する方法を決定します。
手順
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[MDM Repository] (MDMリポジトリー)ツリービューで[Match Rule] (マッチングルール)を右クリックして、コンテキストメニューから[New] (新規)を選択します。
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ダイアログボックスが開いたら、新規マッチングルールの名前を定義します。
必要に応じて、マッチングルールをわかりやすくするために[Purpose] (目的)フィールドと[Description] (説明)フィールドに情報を入力します。
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[Finish] (完了)をクリックしてダイアログボックスを閉じます。
新しく作成されたマッチングルールが[Match Rule] (マッチングルール)ノードの下に表示されます。[Match Rule Editor] (マッチングルールエディター)が開いたら、マッチングルールの特性をさらに定義する必要があります。
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[Record linkage algorithm] (レコード連鎖アルゴリズム)セクションで[T-Swoosh]を選択します。
T-Swooshアルゴリズムを使用して重複を検出したり、サバイバーシップ機能を使用して類似のレコードをマージしてマスターレコードを作成する方法を定義したりできます。
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[Match and Survivor] (一致とサバイバー)セクションで、データレコードをマッチングする際に使用する条件を定義します。
このサンプルでは、2つのマッチングキーFirstnameとLastnameを追加し、マッチング関数にJaro-Winklerを選択し、両方のしきい値を0.8に設定し、サバイバーシップ機能に[Longest (for strings)] (最長(文字列))を選択します。
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[Default Survivorship Rules] (デフォルトサバイバーシップルール)セクションでは、Boolean、Number、Dateという特定のデータ型のサバイブマッチの方法を定義します。
一部またはすべてのデータ型について、動作を指定しない場合はデフォルトの動作が適用されます。
マッチングルールを定義したら、データモデルの特定のエンティティに添付する必要があります。
マッチングルールをMDMサーバーに直接デプロイすることはできません。マッチングルールは、その追加先のデータモデルと共にデプロイされます。