tELTSAPMapの標準プロパティ - Cloud - 8.0

SAP

Version
Cloud
8.0
Language
日本語
Product
Talend Big Data
Talend Big Data Platform
Talend Data Fabric
Talend Data Integration
Talend Data Management Platform
Talend Data Services Platform
Talend ESB
Talend MDM Platform
Talend Real-Time Big Data Platform
Module
Talend Studio
Content
ジョブデザインと開発 > サードパーティーシステム > ビジネスアプリケーション > SAP
データガバナンス > サードパーティーシステム > ビジネスアプリケーション > SAP
データクオリティとプレパレーション > サードパーティーシステム > ビジネスアプリケーション > SAP
Last publication date
2024-03-07

これらのプロパティは、標準ジョブのフレームワークで実行されているtELTSAPMapを設定するために使われます。

標準tELTSAPMapコンポーネントは、ELTファミリーに属しています。

このフレームワーク内のコンポーネントは、すべてのサブスクリプションベースのTalend製品で使用できます。

基本設定

[Property Type] (プロパティタイプ)

[Built-in] (組み込み)[Repository] (リポジトリー)のいずれかです。

  • [Built-In] (組み込み): 一元的に保存されるプロパティデータはありません。

  • [Repository] (リポジトリー): プロパティが保存されているリポジトリーファイルを選択します。

[Use an existing connection] (既存の接続を使用)

このチェックボックスをオンにして、表示されたリストから、定義済みの接続詳細を再利用する、該当する接続コンポーネントを選択します。

注: ジョブに親ジョブと子ジョブが含まれている時は、親ジョブと子ジョブの間の既存の接続を共有したい場合(たとえば、親ジョブで作成した接続を子ジョブと共有するなど)には、次のように実行します。
  1. 親レベルで、共有するデータベース接続を、そのデータベース接続そのものを作成する接続コンポーネントの[Basic settings] (基本設定)ビューに登録します。
  2. 子レベルで、登録済みのそのデータベース接続を読み取るために専用の接続コンポーネントを使用します。

ジョブレベル全体でデータベース接続を共有する方法の例は、データベース接続を共有をご覧ください。

[SAP Map Editor] (SAPマップエディター)

ELT Mapエディターでは、出力スキーマを定義し、実行するSQLステートメントをグラフィカルにビルドできます。スキーマのカラム名は、SAPシステムのカラム名とは異なる場合があります。
注:
  • ELT Mapエディターは、Talendが提供する8.0.1-R2022-08以降のTalend Studioマンスリーアップデートをインストール済みである場合のみ利用できます。詳細は管理者にお問い合わせください。

[Server Type] (サーバータイプ)

接続するSAPサーバーのタイプ([Application Server] (アプリケーションサーバー)または[Message Server] (メッセージサーバー))を選択します。

[Client] (クライアント)

SAPシステムのクライアントID。

[UserId] (ユーザーID)[Password] (パスワード)

ユーザーの接続IDとパスワード。

パスワードを入力するためには、パスワードフィールドの横にある[...]ボタンをクリックし、ポップアップダイアログボックスにパスワードを二重引用符で囲んで入力して[OK]をクリックし、設定を保存します。

[Language] (言語)

SAPシステムの言語。

[Host name] (ホスト名)

SAPサーバーが実行されているホストの名前またはIPアドレス。

[System number] (システム番号)

SAPのシステム番号。

これらのプロパティは、[Server Type] (サーバータイプ)ドロップダウンリストから、[Application Server] (アプリケーションサーバー)が選択されている場合のみ利用できます。

[System ID] (システムID)

SAPのシステムID。

これらのプロパティは、[Server Type] (サーバータイプ)ドロップダウンリストから、[Message Server] (メッセージサーバー)が選択されている場合のみ利用できます。

[Group Name] (グループ名)

SAPのグループ名。

これらのプロパティは、[Server Type] (サーバータイプ)ドロップダウンリストから、[Message Server] (メッセージサーバー)が選択されている場合のみ利用できます。

[CDS view] (CDSビュー) SAP CDSビューからデータを取得するためには、このオプションを選択します。

SAP CDSビューのパラメーターは、[CDS View parameters] (CDSビューのパラメーター)テーブルで設定します。CDSビューのパラメーターを設定するためには、テーブルの下部にあるプラスボタンをクリックしてテーブルに行を追加し、その行の[Parameter] (パラメーター)カラムにそのパラメーター名を、[Value] (値)カラムにパラメーター値をそれぞれ入力します。

このオプションは、[Advanced settings] (詳細設定)ビューで[Use RFC server] (RFCサーバーを使用)が選択されている場合は利用できません。

注:
  • [Basic settings] (基本設定)ビューで[Use FTP-Batch Options] (FTPバッチオプションを使用)を選択した状態でSAP CDSビューからデータを取得する場合、SAP APIはセキュリティ抽出を提供するだけであり、FTP用のパスは指定できません。FTPパスに関連するパラメーターは表示されなくなります。その他のパラメーターはテーブル抽出と同じものになります。
  • SAP API は一度に1つのCDSビューからのデータ取得しかサポートしていないため、この機能では、結合された複数のCDSビューからのデータ抽出はサポートされていません。
  • このオプションは、Talendが提供する8.0.1 R2023-06以降のTalend Studioマンスリーアップデートをインストール済みである場合のみ利用できます。詳細は管理者にお問い合わせください。

[Start row number] (開始行番号)

データの取得を開始する行のシーケンス番号を指定します。SAPテーブルの行のシーケンス番号は0から始まります。

このフィールドのデフォルト値は-1です。これは、指定されたテーブルのすべての行を読み取ることを意味します。

このオプションは、[Advanced settings] (詳細設定)ビューで[Use RFC server] (RFCサーバーを使用)が選択されている場合は利用できません。

注: このオプションは、Talendが提供する8.0.1 R2023-06以降のTalend Studioマンスリーアップデートをインストール済みである場合のみ利用できます。詳細は管理者にお問い合わせください。

[Max row number] (最大行数)

データを取得する行の最大数を指定します。

このフィールドのデフォルト値は-1です。これは、フィルター条件を満たすすべての行を取得することを意味します。

このオプションは、[Advanced settings] (詳細設定)ビューで[Use RFC server] (RFCサーバーを使用)が選択されている場合は利用できません。

注: このオプションは、Talendが提供する8.0.1 R2023-06以降のTalend Studioマンスリーアップデートをインストール済みである場合のみ利用できます。詳細は管理者にお問い合わせください。

[Batch size] (バッチサイズ)

SAPシステムによって生成される各ファイルに書き込むことができるレコードの最大数を指定します。

[File protocol] (ファイルプロトコル)

FTPまたはセキュリティで保護された代替SFTPを選択します。

[FTP host] (FTPホスト)

FTPサーバーのIPアドレスまたはホスト名を指定します。

[FTP port] (FTPポート)

FTPサーバーのリスニングポート番号を指定します。

[FTP user] (FTPユーザー)[FTP password] (FTPパスワード)

FTPサーバーにアクセスするためのユーザー認証データを指定します。

パスワードを入力するためには、パスワードフィールドの横にある[...]ボタンをクリックし、ポップアップダイアログボックスにパスワードを二重引用符で囲んで入力して[OK]をクリックし、設定を保存します。

[Use the SAP Application Server logical path] (SAP Application Serverの論理パスを使用)

SAP Application Serverで設定された論理パスを入力し、フラットファイルを作成するディレクトリーを指定する場合はこのチェックボックスを選択します。

注: このオプションは、Talendが提供するR2023-02以降のTalend Studioマンスリーアップデートをインストール済みである場合のみ利用できます。詳細は管理者にお問い合わせください。

[FTP Directory] (FTPディレクトリー)

SAPシステムによって生成されたファイルが保存されるディレクトリーを指定します。

[Use the SAP Application Server logical path] (SAP Application Serverの論理パスを使用)チェックボックスを選択した場合、このオプションは利用できません。

[Data filename prefix] (データファイル名プレフィックス)

SAPシステムによって生成されるファイルのプレフィックスを指定します。

[Specify a shared destination] (共有デスティネーションを指定)

このチェックボックスをオンにして、表示された[Shared destination name] (共有デスティネーションの名前)フィールドに共有デスティネーションを指定します。共有デスティネーションにより、SAPのコンポーネントは、 Talend RuntimeコンテナーOSGi環境内でESBルートまたはESBデータサービスの一部として実行された時に、 Talend Runtimeの共有デスティネーションを使えます。

コンポーネントで共有デスティネーションの名前を指定するだけでなく、 Talend RuntimeのSAP DataSourceを設定する必要もあります。SAP DataSourceを定義するうえで必要なことと、それを設定する方法は、Talend ESBパッケージの/add-ons/datasource/sapフォルダーに含まれているreadme.txtに記載されています。

コンポーネント自体の接続設定を使う場合、SAP接続はコンポーネントの末尾で閉じることになります。これを防ぐには、共有デスティネーションを名前を指定した状態で使ってください。

[RFC server url] (RFCサーバーのURL)

表示されたフィールドにRFCサーバーのURLを入力します。

Talend Studioは、RFCサーバーをストリーミングプロキシとして使い、FTPやSFTPなどのサードパーティの転送プロトコルに情報を保存する必要なく、大量のデータ抽出をサポートします。

このフィールドは、[Advanced settings] (詳細設定)ビューで[Use the RFC server] (RFCサーバーを使う)を選択すると表示されます。

[Package size] (パッケージサイズ)

各パッケージのレコード数を指定します。デフォルトでは、値は10000を表示します。

10000を超える値(たとえば12000)を指定した場合、Talend Studioは2つのパッケージを作成します: その1つには10000レコードが含まれ、もう1つには2000レコードが含まれます。

このフィールドは、[Advanced settings] (詳細設定)ビューで[Use the RFC server] (RFCサーバーを使う)を選択すると表示されます。

[Connection id] (接続ID)

SAP接続設定ファイル(拡張子を除く)の名前である、Talend SAP RFC Serverによって確立された接続のIDを入力します。

SAP RFCサーバーは、SAP設定ファイルに基づいて、複数のSAP接続を確立できます。デフォルトでSAP接続設定ファイルは、 $TSAPS_HOMETalend SAP RFC Serverのインストールされたディレクトリーである$TSAPS_HOME/conf/named-connectiondに保管されています。デフォルトディレクトリー内に目的のSAP接続設定ファイルが見つからない場合は、tsap-rfc-server.propertiesファイルでnamed.connectionsパラメーターによって指定されているディレクトリーをチェックしてください。

このフィールドは、[Advanced settings] (詳細設定)ビューで[Use the RFC server] (RFCサーバーを使用)が選択されている時に利用できます。

[Number of threads to extract the data from SAP] (SAPからデータを抽出するスレッド数)

データ抽出のスレッド数を設定するために使われます。デフォルトは2です。

このオプションは、[Advanced settings] (詳細設定)ビューで[Use the RFC server] (RFCサーバーを使用)オプションを選択している場合に利用できます。

[Kafka topic partition count] (Kafkaトピックパーティション数)

Kafkaトピックのパーティション数を設定するために使われます。デフォルトは2です。

このオプションは、[Advanced settings] (詳細設定)ビューで[Use the RFC server] (RFCサーバーを使用)オプションを選択している場合に利用できます。

[Max time to wait for more data] (追加データを待機する最大時間)

エラー発生時にクライアントがKafkaトピックの追加データを待機する最大時間(秒)を設定するために使われます。指定した期間が過ぎてもデータの受信がない場合、ストリームはキャンセルされます。デフォルトは60です。

このオプションは、[Advanced settings] (詳細設定)ビューで[Use the RFC server] (RFCサーバーを使用)オプションを選択している場合に利用できます。

詳細設定

[Use the RFC server] (RFCサーバーを使用) SAPアプリケーションから大量のデータを直接抽出する場合は、このチェックボックスを選択します。このオプションを選択すると、[接続設定]セクションに[RFC server url] (RFCサーバーのURL)[Package size] (パッケージサイズ)のフィールドが表示されます。詳細については、[Basic settings] (基本設定) ビューでこれらのフィールドの対応する説明をご覧ください。
[Kafka Properties] (Kafkaのプロパティ) [Use the RFC server] (RFCサーバーを使う)オプションを選択すると、ウィンドウにKafkaプロパティテーブルが表示されます。Kafka、またはApache Kafkaは、オープンソースの分散ストリーミングプラットフォームです。Kafkaの詳細は、https://kafka.apache.org/をご覧ください。

表示されたフィールドにKafkaの情報を入力します。

[Use space to replace the control characters in data] (スペースを使用してデータの制御文字を置き換える)

データ内の特殊文字をスペースに置き換えるには、このオプションを選択します。データ内の一部の文字(たとえば、\n)は制御文字として扱われるため、データ解析に影響を与える可能性があります。このオプションは、特殊文字をスペースに置き換えることでこれを防ぎます。

このオプションはデフォルトで選択されています。

[SAP Properties] (SAPプロパティ)

使用中のSAPシステムでカスタム設定を使用する必要がある場合は、カスタマイズするプロパティをこのテーブルで設定します。例:
  • SAPシステムとTalend Studioの間にUnicode接続を確立するには、jco.server.unicodeプロパティを追加してその値を1に設定する必要があります。これらのプロパティは、SAP Java Connector 2.xを使用している場合に機能します。SAP Java Connector 3.0以降のバージョンでは不要です。

  • セキュリティで保護されたネットワーク通信(SNC)を使用してSAP接続を設定するには、このフィールドに以下のプロパティを追加し、設定する必要があります。

    • jco.client.snc_mode
    • jco.client.snc_myname
    • jco.client.snc_lib=.../sapcrypto/sapcrypto.dll
    • jco.client.snc_partnername
    • jco.client.snc_qop
    注: 上記プロパティの値はシステム環境によって異なります。プロパティの設定方法が不明な場合は、SAPシステムの管理者にお問い合わせください。

    SNCパラメータの設定については、SNC の設定をご覧ください: SNCをサポートするRFC通信パスを使用したAS ABAPへの外部プログラム

これらのプロパティは、[Use an existing connection] (既存の接続を使用)チェックボックスがオンになっている場合は表示されません。

[SAP function extraction path] (SAP関数抽出パス)

このオプションを選択すると、抽出されたデータを保持するファイルを生成するSAP関数のディレクトリーを指定できます。右側のテキストフィールドにディレクトリーへのパスを入力します。

このオプションが選択されていない場合、ファイルは[Basic settings] (基本設定)ビューの[FTP directory] (FTPディレクトリー)フィールドで指定されたディレクトリーに生成されます。

[Basic settings] (基本設定)ビューで[Use the SAP Application Server logical path] (SAP Application Serverの論理パスを使用)チェックボックスを選択した場合、このオプションは利用できません。

Talend Studio[SAP function extraction path] (SAP関数抽出パス)フィールドと[FTP directory] (FTPディレクトリー)フィールドで指定されたディレクトリーを同期しないので、これら2つのフィールドが同じリソースを指していることをご確認ください。

[Trim spaces] (スペースをトリミング) このオプションを選択すると、SAPサーバーから取得したデータにあるスペースがトリミングされます。データにあるスペースが特定の目的のためのもので、変更されないようにする必要がある場合は、このオプションをオフにできます。

このオプションは、STRING型またはRAW型のデータのみに適用されます。それ以外のデータ型では、型変換の前にスペースがトリミングされます。

注: このオプションは、Talendが提供する8.0.1 R2023-07以降のTalend Studioマンスリーアップデートをインストール済みである場合のみ利用できます。詳細は管理者にお問い合わせください。
[tStatCatcher Statistics] (tStatCatcher統計)

このチェックボックスを選択すると、ジョブレベルおよび各コンポーネントレベルでジョブ処理メタデータが収集されます。

グローバル変数

ERROR_MESSAGE

エラー発生時にコンポーネントによって生成されるエラーメッセージ。これはAfter変数で、文字列を返します。

使用方法

使用ルール

tELTSAPMapコンポーネントは、tELTSAPInputコンポーネントと共によく使われます。tELTSAPInputからtELTSAPMapへのリンクの名前は、tELTSAPInput[Default Table Name] (デフォルトテーブル名)フィールドに指定したテーブル名と同じでなければなりません。

サポート

S4/HANAを含め、SAPのERP部分と連携するためにtELTSAPMapを使う必要があります。