Talend Studioにはきめ細かいセキュリティ機能が備わっています。以下の手順では、2つのカスタムロール、Movie_ManagerとMovie_Userの作成方法を説明します。
実際のプロジェクトでは、Movie_Userロールを持つユーザーは、たとえばWebユーザーインターフェイスからのデータエントリーなど、通常のユーザータスクを担当する従業員で、他方、Movie_Managerロールを持つユーザーは、ユーザーにWebユーザーインターフェイス内のデータにアクセスする権限を付与するなどの管理タスクを遂行する、より上位の従業員であることが考えられます。
手順
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[MDM Repository] (MDMリポジトリー)ツリービューで[Role] (ロール)を右クリックして、コンテキストメニューから[New] (新規)を選択します。
[New Role] (新しいロール)ダイアログボックスが表示されます。
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新しいロールの名前をフィールドに入力し、[Next] (次へ)をクリックします。
この例では、Movie_Managerを入力します。
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[Normal User] (通常のユーザー)オプションを選択し、[Finish] (終了)をクリックします。
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[Description] (説明)の横にある[...]をクリックしてダイアログボックスを開き、新しいカスタムロールに多言語ラベルを追加します。
このサンプルでは、[English] (英語)言語にMovie_Managerと入力し、[+]ボタンをクリックしてリストのデフォルト値を上書きし、[OK]をクリックしてダイアログボックスを閉じます。
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[Permissions] (権限)エリアで、[Object Type] (オブジェクトタイプ)リストから[Data Container] (データコンテナー)を選択します。リストからMovieを選択し、[Read Only] (読み取り専用)オプションはそのままにして、[+]ボタンをクリックしてアクセスリストに追加します。
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[Object Type] (オブジェクトタイプ)リストから[Data Model] (データモデル)を選択します。リストからMovieを選択し、[Read Only] (読み取り専用)オプションはそのままにして、[+]ボタンをクリックしてアクセスリストに追加します。
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Ctrl+Sを押し、変更内容を保存します。
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同じ手順に従って、英語ラベルがMovie_Userに設定されている新しいカスタムロールMovie_Userを追加します。
タスクの結果
2つの新しいカスタムロールが作成されます。カスタムロールが作成されたら、Talend Studioでアクセス権を付与できます。また、承認されたビジネスユーザーは、Talend MDM Web UIを使用してカスタムロールを任意のユーザーに割り当てることができます。