各接続の$TSAPS_HOME/conf/named-connectiondディレクトリー(Talend SAP RFC Serverをインストールしたディレクトリーに$TSAPS_HOMEが対応する場所)の下にSAP接続設定ファイルを作成すれば、Talend SAP RFC Serverを通じて複数のSAPシステムに接続できます。
SAP接続設定ファイルは3つのセクションで構成されています。Talend SAP RFC Serverを開始する前に、必要に応じてサーバーのいくつかの追加の機能が有効になるようSAP接続設定ファイルを設定できます。
- Talend SAP RFC ServerはSAPクラスター設定をサポートしていません。
- 設定ファイルを変更するには、Talend SAP RFC Serverの再起動が必要になります。
- $TSAPS_HOME/conf/named-connectiondディレクトリーとSAP接続設定ファイルは、Patch_20210820_TDI-45536_v1-7.3.1を適用した場合のみ必要となります。
- tsap-rfc-server.propertiesファイルで
named.connections
パラメーターを設定すれば、$TSAPS_HOME/conf/named-connectiondディレクトリーへのパスをカスタマイズできます。
Feature
セクション
Featureセクションには、Talend SAP RFC Serverの関連機能を有効にする接続情報があります。
-
feature.idoc.enabled
: IDoc機能を有効化します。 -
feature.idoc.transactional
: トランザクション管理機能を有効化します。- メッセージがJMSブローカーに配信されない場合、トランザクション全体を失敗としてSAPに報告します。
- リモートJMSブローカーに自動で再接続します。
feature.idoc.transactionAbortTimeOut
: IDocパッケージ処理タイムアウト値(ミリ秒)を参照します。feature.idoc.mock.enabled
: 5秒ごとにIDocパッケージを生成するモックにIDocレシーバーを置換します。SAPサーバーでは使用されません。feature.bw_source_system.enabled
: BWソースシステム機能を有効化します。feature.bw_source_system.mock.enabled
: BWデータリクエストを5秒ごとに生成するモックにBWソースを置換します。SAPサーバーでは使用されません。feature.streaming.enabled
: ストリーミングモード機能を有効にします(Kafkaクラスターへのリモート接続が必要)。注: ストリーミングモード機能の使用に先がけて、バージョンが2.1以降のKafkaサーバーのインストールします。詳細は、http://kafka.apache.org/quickstartをご覧ください。feature.streaming.timeout
: 開始するストリーミングのタイムアウト値を参照します。feature.streaming.limit.parallel
: 並行して抽出できるデータストリームの最大数。-1
の値はデータストリームの数を制限しません。feature.streaming.threadCount
: データ抽出のためのスレッド数。デフォルトは2です。feature.streaming.topic.partitionCount
: Kafkaトピックのパーティションカウント。デフォルトは2です。feature.streaming.topic.replicationFactor
: Kafkaトピックのレプリカファクター。デフォルトは1です。注:feature.bw_source_system.mock.enabled
パラメーターとfeature.streaming.limit.parallel
パラメーターは、Patch_20210820_TDI-45536_v1-7.3.1を適用した場合のみ有効です。
SAP JCO server
セクション
SAP JCOサーバーセクションには、RFCコールを介してSAPに接続するためにRFCサーバーが必要とするSAP情報があります。
jco.server.gwhost
: RFCサーバーが登録されるSAPゲートウェイホスト(必須)。jco.server.gwserv
: 登録に使用されるポートであるSAPゲートウェイサービス(必須)。jco.server.progid
: ゲートウェイ上の、およびSAPシステムのデスティネーションとしてのIDocのID識別子(必須)。jco.server.connection_count
: ゲートウェイで登録されている接続の数(必須)。jco.server.worker_thread_count
: JCOServerインスタンスが使用できるスレッドの数。jco.server.worker_thread_min_count
: JCOServerインスタンスによって実行され続けるスレッドの数。jco.server.trace
: RFCトレースを有効化または無効化します。デバッグに役立ちます。destination_name=RFC destination
: RFCデスティネーションを設定します。RFCデスティネーションがそのプログラムIDと異なる時に、このパラメーターを設定する必要があります。このパラメーターが有効化されていると、そのパラメーター値がBAPI /CMT/TLND_TABLE_JOIN_STREAMのIV_RFC_DESTINATIONというインポートパラメーターとして使われます。有効化されていない場合は、プログラムID (jco.server.progid)がインポートパラメーターとして使われます。
SAP JCO client
セクション
SAP JCOクライアントセクションには、SAP ABAPサーバーへの接続情報があります。オプションがすべて提供されていること、そしてRFCコール権限を持つユーザーの認証情報を使用できることが必要です。
パスワードをクリアテキストで設定します。このパスワードはTalend SAP RFC Serverの開始時に#記号で上書きされます。