このセクションでは、Spring Bootベースのマイクロサービスとしてビルドされたルートを実行する方法について説明します。
.jarファイルとしてエクスポートされたルートを実行するには、コンソールウィンドウで以下の操作を行います。
-
マイクロサービスの.jarファイルがあるディレクトリーに切り替えます。
-
次のコマンドを入力します。Spring Bootのプロパティの詳細は、http://docs.spring.io/spring-boot/docs/current/reference/html/common-application-properties.htmlをご覧ください。WebページにリストされているプロパティをESBマイクロサービスにすべて適用できるわけではありませんので、ご注意ください。主にTalendに含まれている機能、そしてビルドするルートによって異なります。
java -jar <ArchiveFileName> --<SpringBootProperty>
たとえば、次のコマンドは、ファイルProd内で設定した環境プロパティを使用して、demoRoute.0.1.jarという名前のマイクロサービスを実行します。このProdはTalendのコンテキスト名でもあります。このパラメーターは複数のコンテキストプロパティの間で切り替えができるように指定する必要があります。
java -jar demoRoute.0.1.jar --spring.config.location=classpath:config/contexts/ --spring.config.name=Prod
デフォルトでは、マイクロサービスルートの実行中に、マイクロサービスのjarの
/config
フォルダーにある設定ファイルを呼び出す設定になっています。spring.config.additional-location
プロパティを使って、設定ファイルがある外部の設定フォルダーに切り替えることができます。たとえば、次のコマンドは、マイクロサービスのjarがあるディレクトリーのconfig
フォルダーに入っている設定ファイルを使って、demoRoute.0.1.jarという名前のマイクロサービスを実行します。java -jar demoRoute.0.1.jar --spring.config.additional-location=./config
Spring Bootには、マイクロサービスの監視と対話のための組み込みエンドポイントが多数含まれています。mappings
エンドポイントを使えば、利用できる全エンドポイントのリストが表示されます。詳細は、Spring Bootのドキュメンテーションをご覧ください。
.zipファイルとしてエクスポートされたルートを実行するには、以下の操作を行います。
-
任意のディレクトリーで.zipファイルを展開します。
-
<RouteName>
フォルダーに移動します。ここには、外部のconfigフォルダー、Microservice.jarファイル、および開始スクリプトが含まれています。このフォルダーで、Linux (.sh)およびWindows (.bat)用のMicroserviceを開始します。 -
configフォルダー内の設定ファイルを必要に応じて編集し、Linux上では.shファイル、Windows上では.batファイルを実行し、外部設定でマイクロサービスを開始します。