Remote Engineでジョブ監視を有効化 - Cloud

Talend Remote Engineユーザーガイド (Linux)

Version
Cloud
Language
日本語
Operating system
Linux
Product
Talend Cloud
Module
Talend Remote Engine
Content
インストールとアップグレード
ジョブデザインと開発
Last publication date
2024-02-23

始める前に

  • Talend Studioの7.3 R2020-07以降のバージョンがインストールされているものの実行中ではないこと。
  • Talend Remote Engine 2.9.2以降のバージョンが、Talend Management Consoleアカウントで作成、インストール、ペアリングされていること。
  • Remote Engineはジョブ監視機能でこのタイプのコンテナー化済みデプロイメントをサポートしていないため、KubernetesクラスターでのDockerを使ったTalend Remote Engineのデプロイメントは避けてください。
  • エンジンのdataフォルダーやetcフォルダーでは、専用のフォルダーを使うようにしてください。これらのフォルダーにはRemote Engineの設定ファイルが保存されます。設定ファイルで専用のフォルダーを使用することで、設定ファイルが読み取り専用モードでロックされたり、複数のプロセスによって同時に変更されたりするのを防ぐことができます。

手順

  1. <RemoteEngineInstallationDirectory>/etc/org.talend.ipaas.rt.observability.cfgファイルを開いて編集します。
  2. 次のパラメーターの値をtrueに設定して有効にします。

    これらのパラメーターにあるomcはObservability Metrics Collectorのことです。

    • omc.re.enabled=true: Remote Engineのメトリクスが有効になります
    • omc.oshi.enabled=true: OSのメトリクス全体が有効になります
    • omc.apm.enabled=true: APMアペンダーが有効になります
    • omc.appender.prometheus.enabled=true: Prometheus形式のメトリクスアペンダーが有効になります
    次の3つのパラメーターは読み取り専用です。
    • omc.enabled=true: メインプロパティが有効になり、メトリクスのメカニズム全体が動作するようになります
    • omc.jobs.enabled=true: プロパティが有効になり、ジョブのメトリクスを収集します。
    • omc.appender.rest.enabled=true: HTTP REST形式のメトリクスアペンダーが有効になります
  3. omc.push.frequency_msパラメーターを目的の値に設定します。
    プッシュ頻度パラメーターによって、Remote Engineコンポーネントがメトリクスを生成する頻度が定義されます。この値を増やすとメトリクスをAPMに送る頻度が減り、値を減らすと監視の精度が上がります。
  4. オプション: ライセンスによっては、Talend Management Console[Run overview] (実行概要)ページにデフォルトでメトリクスが表示されます。
  5. ファイルを保存します。
  6. <RemoteEngineInstallationDirectory>/etc/org.talend.observability.omc.cache.apm.cfgファイルを開いて編集します。
  7. timeToLiveMinMillisecondsパラメーターを目的の値(ミリ秒)に設定します。

    Observability Metrics Collector (omc)にあるメトリクスの稼働制限までの時間はプッシュ頻度に基づきます。

    デフォルト値は1000です。この値を増やすとメトリクスを利用できる時間が増えます。ただし、常にプッシュ頻度よりも大きい値であることが必要です。
  8. 必要に応じて、コンポーネントに対する予期しないエラーまたは遅延が発生した時に、ギャップが生じないようtimeToLiveMarginを設定します。
    パラメーターのデフォルト値である5ミリ秒は編集できますが、セキュリティ上の理由から編集しないことをお勧めします。
  9. ファイルを保存します。
  10. オプション: <RemoteEngineInstallationDirectory>/etc/org.talend.ipaas.rt.observability.jobContextConfig.cfgファイルにあるジョブのコンテキスト情報を有効にする場合は、パラメーターをtrueに設定します。

    karaf/workspaceName=true
    karaf/environmentId=false
    karaf/environmentName=true
    karaf/environmentVersion=true
    karaf/clusterId=false
    karaf/clusterName=false
    karaf/planExecutionId=false
    karaf/planId=false
    karaf/planName=false
    karaf/planStepExecutionId=false
    karaf/planStepId=false
    karaf/planStepName=false
    karaf/triggerTimestamp=false
    karaf/artifactName=true
    karaf/artifactVersion=true
    karaf/taskName=true
    karaf/taskVersion=true
    karaf/compatibilityVersion=true
    karaf/runType=false
    karaf/countOfAttempts=false
  11. ファイルを保存します。
  12. Remote Engineを起動します。
    また、HTTPを使ってリモートアクセスを有効化(オプション)で次の手順に従えば、エンジンへのリモートアクセスを設定することもできます。

    ライセンスによっては、Talend Management Console[Run overview] (実行概要)ページにデフォルトでメトリクスが表示されます。

次のタスク

監視機能が有効になっていることを確認する場合は、コンソールにbundle:listと入力します。Observability Metrics Collectorのエントリーはすべて、ステータスがActiveであることが必要です。
コンソールでObservability Metrics Collectorの全エントリーが[Active] (アクティブ)ステータスにあることを示すスクリーンショット。