Talend MDM Web UIにはナビゲーターページがあり、選択されたデータレコードに外部キーによってリンクされたすべてのデータレコードを詳しく見ることができます。
次のシナリオでは、Talend Studioで作成したデータモデルMusicをベースにマスターデータレコード間の関係をナビゲートする方法を紹介します。
このシナリオでは、データモデルMusicが作成済みで、そこにいくつかのエンティティ(Album、Artist、Song、Writer、およびUser)を追加して、エンティティ間の関係を次のように定義していることを前提としています。
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Userエンティティには、Artistエンティティをポイントする外部キーArtistと、Songエンティティをポイントする外部キーSongsがあります。
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Artistエンティティには、Albumエンティティをポイントする外部キーAlbumsがあります。
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Songエンティティには、Writerエンティティをポイントする外部キーWriterがあります。
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Albumエンティティには、Songエンティティをポイントする外部キーTracksがあります。
Talend Studioには、[Design] (デザイン)タブにデータモデルのグラフィカルビューが提供されています。詳細は、『Talend Studioユーザーガイド』で[Design] (デザイン)タブに関するセクションを参照してください。
また、ロールMusic_Managerが定義済みで、このロールが付与されているユーザーのみが、Musicデータモデル内のすべてのエンティティに関連するデータレコードにアクセスする権限を持つようになっています。
Musicデータモデル、Musicデータコンテナー、Music_Managerロール、およびMusicデータモデルに関連するビューをデザインし、MDMサーバーにデプロイすると、認証ユーザーはMusicデータコンテナーにデータレコードを入力できます。
これで、外部キーによってリンクされたデータレコードを詳しく見ることができるようになりました。ナビゲーターページに表示されるデータレコードは、割り当てを受けているロールとアクセス権、およびエンティティのビューを作成する時にTalend Studioで設定したパラメーターによって異なります。
このタスクについて
手順
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Userエンティティに関連するマスターデータレコードを開きます。
例
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[More...] (詳細...) > [Navigator] (ナビゲーター)をクリックしてナビゲーターページを開きます。
最初は、選択したデータレコードのみが、Talend Studioで定義したプライマリキー情報と共にページ上にノードとして表示されます。プライマリキー情報が定義されていない場合は、プライマリキーの値が表示されます。詳細は、『 Talend Studioユーザーガイド』を参照してください。ノードにマウスを重ねて、選択したデータレコードが関連しているエンティティを表示することもできます。
例
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ノードをクリックして、選択可能なすべてのナビゲーションオプションを表示し、選択したデータレコードに対してオペレーションを実行します。
使用できるナビゲーションオプションには、次の4つがあります。
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In: 選択したデータレコードが関連しているエンティティへの外部キーリンクを持っているエンティティ(もしあれば)を表示します(インバウンド外部キー)。
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Out: 選択したデータレコードが関連しているエンティティが外部キーリンクを持っているエンティティ(もしあれば)を表示します(アウトバウンド外部キー)。
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[Detail] (詳細): 選択したデータレコードを開き、その詳細を表示します。
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[Settings] (設定): 選択した各データレコードにロードするリンクされたレコードの数をグローバルに設定します。
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必要に応じてノードをダブルクリックして折り畳み、薄い青にできます。この場合、InとOutの両方のナビゲーションオプションが無効になり、選択不可となります。
折り畳んだノードは、ダブルクリックして展開できます。
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このシナリオでは、Userエンティティには、エンティティArtistおよびSongをそれぞれポイントしている2つの外部キーがあるので、Outオプションをクリックして、Userエンティティがポイントしているエンティティを表示します。
エンティティアイコンにマウスを重ねて、対応する外部キーをリンク上に表示できます。
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Songアイコンをクリックして、Songエンティティに関連し、選択したユーザーデータレコードにリンクしているすべてのデータレコードを表示します。
このサンプルでは、Songエンティティに関連し、選択したユーザーデータレコードJohn DOEにリンクしている3つのマスターデータレコード(songs)が表示されます。
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Songエンティティに関連する1つのレコードをクリックし、ナビゲーションオプションを表示します。
このサンプルでは、songデータレコードLet There Be Rockが選択されています。SongエンティティにはWriterエンティティをポイントする外部キーWriterがあり、他方、UserエンティティにはSongエンティティをポイントする外部キーSongsがあり、AlbumエンティティにはSongエンティティをポイントする外部キーTracksがあるため、オプションInおよびOutをクリックして、選択したsongデータレコードにリンクされたデータレコードを詳しく見ることができます。
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Outオプションをクリックして、Songエンティティが外部キーを持つエンティティがポイントするエンティティ(このサンプルではWriter)を表示します。
Writerアイコンをクリックして、Writerエンティティに関連し、選択したsongレコードLet There Be Rockにアウトバウンド外部キーでリンクされているデータレコードを表示します。
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Inオプションをクリックして、Songエンティティをポイントする外部キーを持つエンティティを表示します。このサンプルでは、エンティティUserおよびAlbumが表示されます。
Userアイコンをクリックし、Inオプションをクリックします。
Albumアイコンをクリックし、Inオプションをクリックします。
選択しているsongレコードLet There Be Rockにインバウンド外部キーでリンクされているすべてのデータレコードが表示されます。
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このサンプルでは、Albumエンティティがインバウンド外部キーAlbumsでArtistエンティティにリンクされ、アウトバウンド外部キーTracksでSongエンティティにリンクされているため、Albumアイコンを最初にクリックし、次にオプションInとOutをクリックして、リンクされているデータレコードをナビゲートします。
例
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最初に選択したユーザーレコードJohn DOEに対して、 Artistアイコンから開始して同じ手順を実行します。次に、Artistエンティティに関連して、選択したユーザーレコードにリンクされているすべてのデータレコードを表示します。
ナビゲーターページで、即座にズームインまたはズームアウトして、表示されたノードの表示を見やすく調整できます。
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必要に応じて、最初に任意のノードをクリックしてナビゲーションオプションを表示し、次に[Settings] (設定)をクリックして、ナビゲーターページの各ノードにロードするリンクされたレコードの数をグローバルに変更し、[OK]をクリックして変更を保存します。
例
次のタスク
選択したデータレコードが関連するエンティティをポイントするように定義されている外部キーがあれば、ナビゲーターページから[Relations] (関係)ページを開き、選択したデータレコードにリンクされたデータレコードをナビゲートすることもできます。
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たとえば、ナビゲーターページでwriterレコードAngus-Youngをクリックしてナビゲーションオプションを表示し、[Detail] (詳細)をクリックして、ナビゲーターページの右側にデータレコードを開きます。
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[More...] (詳細...) > [Relations] (関係)をクリックして[Relations] (関係)ページを開きます。
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[Relations] (関係)エリアで、選択したデータレコードにリンクされているデータレコードを検索する条件を定義できます。
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[Entity] (エンティティ): 選択したデータレコードが関連しているエンティティにリンクされているエンティティのリストを、外部キーで提供します。
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[Key] (キー): 検索するデータレコードのプライマリキー情報を指定できます。
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From: データレコードが作成される時間範囲の開始日を選択できます。
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To: データレコードが作成される時間範囲の終了日を選択できます。
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[Keywords] (キーワード): データレコードを検索するキーワードを入力できます。
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必要に応じて[Export] (エクスポート)をクリックし、検索結果を.xlsファイルにエクスポートします。
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このサンプルでは、[Entity] (エンティティ)リストでSongを選択し、[Search] (検索)をクリックして検索結果をリスト表示します。
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検索結果の1アイテムをダブルクリックして新しいページを開くと、データレコードを参照できます。
さらに、ビューツールバーのオプションを使用して、その他のオペレーションを実行することもできます。