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tMapRDBInputの標準プロパティ

これらのプロパティは、標準ジョブのフレームワークで実行されているtMapRDBInputを設定するために使われます。

標準tMapRDBInputコンポーネントは、ビッグデータファミリーとデータベースNoSQLファミリーに属しています。

このフレームワークのコンポーネントは、すべてのビッグデータ対応のTalend製品およびTalend Data Fabricで使用できます。

基本設定

[Property type] (プロパティタイプ)

[Built-in] (組み込み)[Repository] (リポジトリー)のいずれかです。

[Built-In] (組み込み): 一元的に保存されるプロパティデータはありません。

[Repository] (リポジトリー): プロパティが保存されているリポジトリーファイルを選択します。

プロパティは、リポジトリーツリーのHadoopクラスターノードに一元的に保存されます。

[Use an existing connection] (既存の接続を使用)

定義済みの接続の詳細を再利用する場合は、このチェックボックスをオンにして、[Component List] (コンポーネントリスト)ドロップダウンリストから、目的の接続コンポーネントを選択します。

[Distribution] (ディストリビューション)[Version] (バージョン)

使用するMapRディストリビューションを選択します。MapR V5.2以上のみがMapRDBのコンポーネントでサポートされます。

MapRDBデータベースと併用する必要のあるディストリビューションがこのMapRBDのコンポーネントによって正式にサポートされていない場合、つまり、このディストリビューションがMapRでも、このコンポーネントの[Version] (バージョン)ドロップダウンリストに表示されていないか、このディストリビューションがMapRではない場合は、[Custom] (カスタム)を選択します。

  1. [Import from existing version] (既存のバージョンからインポート)を選択すると、正式にサポートされているディストリビューションをベースとしてインポートしてから、ベースディストリビューションで提供されていない他の必要なjarファイルを追加できます。

  2. [Import from zip] (zipからインポート)を選択すると、使用するカスタムディストリビューションの設定zipファイルをインポートできます。zipファイルには、Hadoopの各種エレメントのライブラリーおよびこれらのライブラリーのインデックスファイルが含まれている必要があります。

    Talendはカスタムバージョンを公式にサポートしていません。Talendとそのコミュニティでは、Studio Talendからカスタムバージョンに接続するための方法を紹介していますが、Hadoopのディストリビューションとバージョンの種類は幅広いため、選択したバージョンの設定がスムーズに機能するかどうかは保証できません。そのような接続のセットアップは、Hadoopについてどんな問題でもご自身で対処できる十分な経験をお持ちの場合のみ行ってください。

    情報メモ注:

    カスタムディストリビューションとこのコンポーネント間で作成する接続に関わるjarファイルがインポートされるように、このダイアログボックスのアクティブなチェックボックスをオフにしないでください。

    カスタムディストリビューションの接続方法、および接続の共有方法のステップ例は、Hortonworksをご覧ください。

ディストリビューションのHadoopバージョン

Studio Talendによってまだ正式にサポートされていないクラスターへの接続用に、ディストリビューションリストから[Custom] (カスタム)を選択した場合にしか、このリストは表示されません。その場合、このカスタムクラスターのHadoopバージョン、つまりHadoop 1またはHadoop 2を選択する必要があります。

[Zookeeper quorum] (Zookeeperクォーラム)

Studio Talendとデータベース間のトランザクションを調整するZooKeeperサービスの名前またはURLを入力します。ZooKeeperを設定する時に、zookeeper.znode.parentプロパティを明示的に設定して、データベースで作成および使用されているZnodeがすべて含まれているルートZnodeへのパスを定義し、[Set Zookeeper znode parent] (親Zookeeper znodeを設定)チェックボックスをオンにしてこのプロパティを定義しなければならない場合があります。

[Zookeeper client port] (Zookeeperクライアントポート)

使用しているZooKeeperサービスのクライアントリスニングポートの数を指定します。

[Use Kerberos authentication] (Kerberos認証を使用)

使用するデータベースでKerberosセキュリティが実行される場合は、このチェックボックスをオンにし、[HBase Master principal] (Hbaseマスタープリンシパル)フィールドと[HBase Region Server principal] (HBaseリージョンサーバープリンシパル)フィールドにプリンシパル名を入力します。この情報は、使用するクラスターのhbase-site.xmlファイルの中にあります。

ログインにKerberosのkeytabファイルが必要な場合は、[Use a keytab to authenticate] (認証にkeytabを使用)チェックボックスをオンにします。keytabファイルには、Kerberosのプリンシパルと暗号化されたキーのペアが含まれています。使用するプリンシパルを[Principal] (プリンシパル)フィールドに入力し、keytabファイルへのアクセスパスを[Keytab] フィールドに入力します。このキータブファイルは、ジョブが実際に実行されているマシン(Talend JobServerなど)に保存する必要があります。

keytabが有効なジョブは、プリンシパルに任命されたユーザーでなくても実行できますが、使用するkeytabファイルの読み取り権限が必要です。たとえばuser1というユーザー名でジョブを実行し、使用するプリンシパルがguestの場合、user1に使用するキータブファイルの読み取り権限があることをご確認ください。

[Schema] (スキーマ)[Edit schema] (スキーマを編集)

スキーマとは行の説明のことです。処理して次のコンポーネントに渡すフィールド(カラム)数を定義します。Sparkジョブを作成する場合、フィールドの命名時は予約語のlineを避けます。

スキーマを変更するには[Edit schema] (スキーマを編集)をクリックします。現在のスキーマがリポジトリータイプの場合は、3つのオプションを利用できます。

  • [View schema] (スキーマを表示): スキーマのみを表示する場合は、このオプションを選択します。

  • [Change to built-in property] (組み込みのプロパティに変更): ローカルで変更を行うためにスキーマを組み込みに変更する場合は、このオプションを選択します。

  • [Update repository connection] (リポジトリー接続をアップデート): リポジトリーに保存されているスキーマに変更を加え、変更後にそのコンテンツをすべてのジョブにプロパゲートするかどうかを決める場合は、このオプションを選択します。

    変更を現在のジョブにのみ反映する場合は、変更後、[No] (いいえ)を選択し、[Repository Content] (リポジトリーコンテンツ)ウィンドウで再びこのスキーマのメタデータを選択します。

 

[Built-in] (組み込み): そのコンポーネントに対してのみスキーマを作成し、ローカルに保管します。

 

[Repository] (リポジトリー): スキーマは作成済みで、リポジトリーに保管されています。さまざまなプロジェクトやジョブデザインで再利用できます。

テーブルネームスペースマッピングの設定

Apache HBaseテーブルとMapRテーブルの間のマッピングを構成するために使用する文字列を入力します。

使用できる有効な構文については、http://doc.mapr.com/display/MapR40x/Mapping+Table+Namespace+Between+Apache+HBase+Tables+and+MapR+Tablesをご覧ください。

[Table name] (テーブル名)

カラムを抽出するテーブルの名前を入力します。

[Define a row selection] (行選択を定義)

このチェックボックスをオンにして、[Start row] (開始行)フィールドと[End row] (終了行)フィールドに対応する行キーを入力し、現在のコンポーネントで抽出する行範囲を指定します。

[Is by filter] (フィルターによる)を使用して設定するフィルターでは、使用するレコードをフィルタリングする前にすべてのレコードをロードする必要があるのに対して、この機能では使用する行のみを直接選択できます。

[Mapping] (マッピング)

このテーブルに入力して、処理するデータフロー用に定義されているスキーマカラムに使うテーブルのカラムをマップします。

詳細設定

[tStatCatcher Statistics] (tStatCatcher統計)

このチェックボックスをオンにすると、コンポーネントレベルでログデータを収集できます。

[Properties] (プロパティ)

データベースにカスタム設定を使用する必要がある場合は、カスタマイズするプロパティをこのテーブルで設定します。カスタマイズされたプロパティは、実行時にStudio Talendによって使用される対応プロパティを上書きします。

たとえば、データベースの設定で、dfs.replicationプロパティの値を1に定義する必要があります。次に、プラスボタンを使用してこのテーブルに1行を追加し、このプロパティの名前と値をこの行に入力する必要があります。

情報メモ注:

[Basic settings] (基本設定)ビューで[Using an existing connection] (既存の接続を使用)チェックボックスをオンにして既存の接続を使用している場合、このテーブルは使用できません。

Is by filter (フィルターによる)

このチェックボックスをオンにして、フィルターを使用して、正規表現をベースとするキーまたは値の選択など、データベースからきめ細かいデータ選択を行います。

選択すると、フィルタリング条件の定義に使用する[Filter] (フィルター)テーブルが利用できるようになります。

この機能はHBaseから提供されているフィルターを利用しており、Apache HBaseのドキュメンテーションで説明されている制約を受けます。したがって、これらのフィルターをフルに活用するには、HBaseに関する高度な知識が必要です。

Logical operation (論理演算)
フィルター間の論理関係を定義するために使用する必要のあるオペレーターを選択します。使用可能なオペレーターは次のとおりです。
  • And: 定義したすべてのフィルタリング条件が満たされる必要があります。リレーションシップ: FilterList.Operator.MUST_PASS_ALLを表します。

  • Or: 定義済みフィルタリング条件の少なくとも1つが満たされる必要があります。リレーションシップ: FilterList.Operator.MUST_PASS_ONEを表します。

[Filter] (フィルター)
このテーブルの下にあるボタンをクリックし、必要な行数を追加します。各行は1つのフィルターを表しています。フィルターに設定する必要のあるパラメーターは、次のとおりです。
  • [Filter type] (フィルタータイプ): ドロップダウンリストは、HBaseによって定義済みの既存のフィルタータイプを示します。使用する必要のあるフィルターのタイプを選択します。

  • [Filter column] (フィルターカラム): アクティブなフィルターを適用する必要のあるカラム修飾子を入力します。このパラメーターは、使用しているフィルターやコンパレーターのタイプによっては必須となります。たとえば、[Row Filter] (行フィルター)タイプでは不要ですが、[Single Column Value Filter] (単一カラム値フィルター)タイプでは必須です。

  • [Filter family] (フィルターファミリー): アクティブなフィルターを適用する必要のあるカラムファミリーを入力します。このパラメーターは、使用しているフィルターやコンパレーターのタイプによっては必須となります。たとえば、[Row Filter] (行フィルター)タイプでは不要ですが、[Single Column Value Filter] (単一カラム値フィルター)タイプでは必須です。

  • [Filter operation] (フィルターオペレーション): ドロップダウンリストから、アクティブなフィルターに使用するオペレーションを選択します。

  • [Filter Value] (フィルター値): [Filter operation] (フィルターオペレーション)ドロップダウンリストから、選択したオペレーターを使用する時の値を入力します。

  • [Filter comparator type] (フィルターコンパレータータイプ): 使用しているフィルターと組み合わせるコンパレーターのタイプを選択します。

使用している[Filter type] (フィルタータイプ)によっては、パラメーターの一部またはすべてが必須となります。詳細は、HBaseフィルターをご覧ください。

グローバル変数

グローバル変数

NB_LINE: 入力コンポーネントによって読み取られた行の数、または出力コンポーネントに転送された行の数。これはAfter変数で、整数を返します。

ERROR_MESSAGE: エラーが発生した時にコンポーネントによって生成されるエラーメッセージ。これはAfter変数で、文字列を返します。この変数はコンポーネントにこのチェックボックスが存在し、[Die on error] (エラー発生時に強制終了)がオフになっている場合のみ機能します。

Flow変数はのコンポーネントの実行中に機能し、After変数はコンポーネントの実行後に機能します。

フィールドまたは式に変数を入力する場合は、Ctrl + スペースを押して変数リストにアクセスし、使用する変数を選択します。

変数の詳細は、コンテキストと変数を使用をご覧ください。

使用方法

使用ルール

このコンポーネントは、通常、ジョブの開始コンポーネントとして使用され、常に出力リンクが必要です。

前提条件

始める前に、データベースで想定されているループバックIPの前提条件を満たしていることをご確認ください。

Studio Talend との操作を確実に行うには、Hadoopディストリビューションを適切にインストールする必要があります。以下のリストに、MapR関連の情報などを示します。

  • MapRクライアントは必ずStudio Talendのあるマシンにインストールして、そのマシンのPATH変数にMapRクライアントライブラリーを追加します。MapRのドキュメンテーションによると、各OSバージョンに対応するMapRクライアントのライブラリーは、MAPR_INSTALL\ hadoop\hadoop-VERSION\lib\nativeにあります。たとえば、Windows版のライブラリーは、\lib\native\MapRClient.dllにあるMapRクライアントのjarファイルにあります。

    指定のライブラリーを追加しないと、no MapRClient in java.library.pathというエラーが発生する可能性があります。

  • たとえば、[Window] (ウィンドウ)メニューの[Preferences] (環境設定)ダイアログボックスにある[Run/Debug] (実行/デバッグ)ビューの[Job Run VM arguments] (ジョブ実行VMの引数)エリアで、-Djava.library.path引数を設定するために使われます。この引数により、そのMapRクライアントのネイティブライブラリーへのパスがStudio Talendに渡されるので、サブスクリプションベースのユーザーはデータビューアーをフルに活用して、MapRに保存されたデータをStudio Talendでローカルに表示できます。

Hadoopディストリビューションのインストール方法の詳細は、使用しているHadoopディストリビューションに対応するマニュアルをご覧ください。

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