メイン コンテンツをスキップする 補完的コンテンツへスキップ

Talend Runtimeのフルインストールの自動移行(推奨)

既存のRuntimeから新しいLTSバージョンに設定とインストール済み機能を自動的に移行できるよう、専用の移行ツールが提供されています。

始める前に

  • お使いのランタイムバージョンは7.3以降で、ターゲットバージョンは7.3ベースラインのままです。
  • 推奨されるアプローチはアップグレードパッチの適用であるものの、あまりにも複雑で実行不可能であるため、Talendからフルインストーラーを受信済みであること。
  • Talend Runtimeの新しいバージョンをインストール済みであること。この新しいバージョンはアップグレード前のバージョンと同じ方法でインストールします。つまり、新バージョンと旧バージョンをサービスとしてインストールするか、両方をスタンドアロンプログラムとして所定のディレクトリーに解凍する必要があります。

このタスクについて

  1. この移行はまず非本番環境で行い、出力に旧バージョンの重要なカスタムリソース(特に手動でインストールされたもの)がすべて含まれ、完全に機能することを確認しておきます。
  2. この記事では、移行ツールはmigrationというフォルダーに保存されています。必要であれば他のディレクトリーに保存することもできます。

手順

  1. アップグレードするTalend Runtimeが実行中であることを確認します。
  2. 使用しているオペレーティングシステムとRuntimeのインストール方法に応じて、次のいずれかのコマンドを使い、提供された移行ツールを実行します。
    • Talend Runtimeがサービスとしてインストールされている場合:
      • Windowsの場合は、移行ディレクトリーでAdministrator権限でPowerShellを起動し、次のコマンドを実行します。
        ./talendRuntimeMigration.ps1 talend-runtime-7.3.1-XXXX talend-runtime-7.3.1-YYYY
        期待される出力の例は次のようになります。
        PS C:\Users\IEUser\Desktop\TalendRuntime\migration> .\talendRuntimeMigration.ps1 talend-runtime-7.3.1 talend-runtime-7.3.1-R2022-09-RT
        2023-01-19 22:17:19.651 Exporting data from current Talend Runtime
        2023-01-19 22:17:44.666 Copying exported data to the new Talend Runtime
        2023-01-19 22:17:44.995 Stopping current Talend Runtime
        WARNING: Waiting for service 'Talend Runtime 7.3.1 (talend-runtime-7.3.1)' to stop...
        WARNING: Waiting for service 'Talend Runtime 7.3.1 (talend-runtime-7.3.1)' to stop...
        WARNING: Waiting for service 'Talend Runtime 7.3.1 (talend-runtime-7.3.1)' to stop...
        WARNING: Waiting for service 'Talend Runtime 7.3.1 (talend-runtime-7.3.1)' to stop...
        WARNING: Waiting for service 'Talend Runtime 7.3.1 (talend-runtime-7.3.1)' to stop...
        2023-01-19 22:17:57.620 Starting new Talend Runtime
        2023-01-19 22:18:22.073 Importing data into the new Talend Runtime
        2023-01-19 22:18:23.088 Migration completed successful
      • Linuxの場合は、次のコマンドを実行します。
        ./talendRuntimeMigration.sh talend-runtime-7.3.1-XXXX talend-runtime-7.3.1-YYYY
        期待される出力の例は次のようになります。
        root@talend-VirtualBox:/home/talend/Downloads/migration# ./talendRuntimeMigration.sh talend-runtime-7.3.1 talend-runtime-7.3.1-R2022-09-RT
        2023-01-23 15:51:27.464 Exporting data from current Talend Runtime
        2023-01-23 15:51:29.472 Copying exported data to the new Talend Runtime
        2023-01-23 15:51:29.475 Stopping current Talend Runtime
        2023-01-23 15:51:57.709 Starting new Talend Runtime
        2023-01-23 15:52:14.405 Importing data into the new Talend Runtime
        2023-01-23 15:52:16.425 Migration completed successfully
    • Talend Runtimeが手動(つまりスタンドアロンモード)でインストールされている場合:
      • Windowsの場合は、次のコマンドを実行します。
        ./talendRuntimeMigration.ps1 "path_to_current_karaf"  "path_to_new_karaf"
      • Linuxの場合は、次のコマンドを実行します。
        ./talendRuntimeMigration.sh "path_to_current_karaf"  "path_to_new_karaf"
    移行ツールのスクリプトは次のステップをオーケストレーションします。
    • エクスポートバンドルをインストール
    • 現在のTalend Runtimeを停止
    • 新しいTalend Runtimeを開始
    • インポートバンドルをインストール

タスクの結果

新しいTalend Runtimeをテストし、正しく動作すること、そして旧バージョンの利用可能なリソースがすべて含まれていることを確認します。次に、上記の手順を繰り返し、本番環境用にTalend Runtimeを移行します。
トラブルシューティング: 移行中または移行後に問題が発生した場合は、次のステップを試してください。
  • Talend Runtimeの両バージョンのlog/tesb.logにあるエラーログを確認します。

    Windowsでは、スクリプト行の前にあるPowerShellに$DebugPreference = 'Continue'を追加すれば、特定のデバッギングログを生成できます。

  • 移行中にエラーが発生した場合は、以下の手順でロールバックします。
    1. 新しいTalend Runtimeエンジンを停止します。
    2. 古いエンジンを開始します。
移行を再開する時は、次の操作を行います。
  1. Talend Runtimeの古いインスタンスと新しいインスタンスを停止します。
  2. Talend Runtimeの新しいバージョンをいちど削除して再インストールします。
  3. log/tesb.logファイルをクリアします。
  4. Talend Runtimeの古いインスタンスを再起動し、上記の説明に従って移行スクリプトを実行します。

このページは役に立ちましたか?

このページまたはコンテンツに、タイポ、ステップの省略、技術的エラーなどの問題が見つかった場合は、お知らせください。改善に役立たせていただきます。