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tAzureSynapseRowの標準プロパティ

これらのプロパティは、標準ジョブのフレームワークで実行されているtAzureSynapseRowを設定するために使われます。

標準tAzureSynapseRowコンポーネントは、Cloudファミリーとデータベースファミリーに属しています。

このフレームワーク内のコンポーネントは、すべてのTalend製品で使用できます。

基本設定

[Use an existing connection] (既存の接続を使用)

定義済みの接続の詳細を再利用する場合は、このチェックボックスをオンにして、[Component List] (コンポーネントリスト)ドロップダウンリストから、目的の接続コンポーネントを選択します。

  1. 親レベルで、共有するデータベース接続を、そのデータベース接続そのものを作成する接続コンポーネントの[Basic settings] (基本設定)ビューに登録します。

  2. 子レベルで、登録済みのそのデータベース接続を読み取るために専用の接続コンポーネントを使用します。

情報メモ警告: このコンポーネントがテーブルに操作を実行するように設定されている場合は、このコンポーネントに対して自動コミット機能を有効にして既存の接続を使用ことを強く推奨します。[Advanced settings] (詳細設定)ビューで[Auto Commit] (自動コミット)オプションを選択して、tAzureSynapseConnectionコンポーネントを使い、このタイプの接続を確立できます。

[Property Type] (プロパティタイプ)

接続の詳細を設定する方法を選択します。

  • [Built-In] (組み込み): このコンポーネントの接続の詳細がローカルに設定されます。関連するすべての接続のプロパティ値を手動で指定する必要があります。

  • [Repository] (リポジトリー): [Repository] (リポジトリー) > [Metadata] (メタデータ)で一元的に保存された接続の詳細が、このコンポーネントによって再使用されます。

    このチェックボックスの横にある [...] ボタンをクリックし、表示された [Repository Content] (リポジトリーのコンテンツ)ダイアログボックスで、再使用する接続の詳細を選択すると、関連するすべての接続のプロパティに値が自動的に入力されます。

[JDBC Provider] (JDBCプロバイダー)

使うJDBCドライバーのプロバイダーを選択します。

[Host] (ホスト)

使うデータベースサーバーかAzure Synapse AnalyticsのIPアドレスまたはホスト名を指定します。

サーバーが存在するマシンでSQL Server Browserサービスが実行中である場合は、このフィールドにホスト名とインスタンス名を{host_name}\{instance_name}という形式で指定すれば、TCPダイナミックポートを通じてネームドインスタンスに接続できるようになります。この場合は[Port] (ポート)フィールドを空白のまましておきます。関連情報は、SQL Server Browser serviceをご覧ください。

[Port] (ポート)

使うデータベースサーバーかAzure Synapse Analyticsのリスニングポート番号を入力します。

サーバーが存在するマシンでSQL Server Browserサービスが実行中である場合は、[Host] (ホスト)フィールドにホスト名とインスタンス名を入力し、このフィールドを空にしておけば、TCPダイナミックポートを通じてネームドインスタンスに接続できるようになります。関連情報は、SQL Server Browser serviceをご覧ください。

[Schema] (スキーマ) Azure Synapse Analyticsスキーマの名前を入力します。
[Database] (データベース) 使うAzure Synapse Analyticsの名前を指定します。
[Username] (ユーザー名)[Password] (パスワード) 認証データを入力します。

パスワードを入力するためには、[Password] (パスワード)フィールドの横にある[...]ボタンをクリックし、ポップアップダイアログボックスにパスワードを二重引用符で囲んで入力して[OK]をクリックし、設定を保存します。

[Additional JDBC Parameters] (追加のJDBCパラメーター)フィールドにintegratedSecurity=trueを追加し、これら2つのフィールドを空にしておけば、Windows[Type 2 integrated authentication] (タイプ2のインテグレーション認証)を使用できるようになります。関連情報は、Building the connection URLConnecting with integrated authentication On Windowsというセクションをご覧ください。

[Schema] (スキーマ)[Edit schema] (スキーマを編集)

スキーマとは行の説明のことです。処理して次のコンポーネントに渡すフィールド(カラム)数を定義します。Sparkジョブを作成する場合、フィールドの命名時は予約語のlineを避けます。

  • [Built-in] (組み込み): そのコンポーネントに対してのみスキーマを作成し、ローカルに保管します。

  • [Repository] (リポジトリー): スキーマは作成済みで、リポジトリーに保管されています。さまざまなプロジェクトやジョブデザインで再利用できます。

スキーマを変更するには[Edit schema] (スキーマを編集)をクリックします。変更を加えると、スキーマは自動的に組み込みになります。

  • [View schema] (スキーマを表示): スキーマのみを表示する場合は、このオプションを選択します。

  • [Change to built-in property] (組み込みのプロパティに変更): ローカルで変更を行うためにスキーマを組み込みに変更する場合は、このオプションを選択します。

  • [Update repository connection] (リポジトリー接続をアップデート): リポジトリーに保存されているスキーマに変更を加え、変更後にそのコンテンツをすべてのジョブにプロパゲートするかどうかを決める場合は、このオプションを選択します。

    変更を現在のジョブにのみ反映する場合は、変更後、[No] (いいえ)を選択し、[Repository Content] (リポジトリーコンテンツ)ウィンドウで再びこのスキーマのメタデータを選択します。

[Table name] (テーブル名) 使うテーブルの名前を指定します。
[Turn on identity insert] (ID挿入をオンにする) (SQL Serverに次の順次値を選択させるのではなく)挿入されたレコードのID値に独自のシーケンスを使う場合は、このチェックボックスを選択します。

[Query Type] (クエリータイプ)

クエリーの設定方法を選択します。

  • [Built-in] (組み込み): 手動でクエリーステートメントを入力するか、SQLBuilderを使ってグラフィカルに作成します。

  • [Repository] (リポジトリー): リポジトリーに保管されている関連クエリーを選択します。[Query] (クエリー)フィールドに情報が入力されます。

[Guess Query] (クエリーを推測)

[Guess Query] (クエリーを推測)ボタンをクリックして、[Query] (クエリー)フィールド内のテーブルスキーマに対応するクエリーを生成します。

クエリー

スキーマ定義と一致させるように、フィールドの順序に特に注意を払いつつ、データベースクエリーを指定します。

[Specify a data source alias] (データソースエイリアスを指定)

このチェックボックスをオンにして、[Data source alias] (データソースエイリアス)フィールドが表示されたら、データソース設定で定義した共有接続プールを使用するために、Talend Runtime側で作成したデータソースのエイリアスを指定します。このオプションは、Talend Runtime内にジョブをデプロイして実行する時にのみ機能します。

このチェックボックスは、[Use an existing Connection] (既存の接続を使用)チェックボックスがオンになっている場合は利用できません。

[Die on error] (エラー発生時に強制終了)

このチェックボックスを選択すると、エラー発生時にジョブの実行が停止されます。

エラーの発生した行をスキップし、エラーが発生していない行の処理を完了するには、このチェックボックスをオフにします。

エラーがスキップされる際、Row > Reject接続を使って、エラー行を収集できます。

詳細設定

[Additional JDBC Parameters] (追加のJDBCパラメーター)

作成するデータベース接続に接続の追加プロパティを指定します。プロパティはセミコロンで区切られ、各プロパティはキー-値ペアです。たとえばAzure SQLデータベース接続の場合は、encrypt=true;trustServerCertificate=false; hostNameInCertificate=*.database.windows.net;loginTimeout=30;となります。

[Authenticate using Azure Active Directory] (Azure Active Directoryを使って認証)

このオプションを選択すると、接続を確立する時にAzure Active Directory認証を使用できます。関連情報は、Azure AD Authenticationをご覧ください。

[Propagate QUERY's recordset] (QUERYのレコードセットをプロパゲート)

クエリーの結果を現在のフローのカラムに挿入するには、このチェックボックスを選択します。このカラムを[use column] (カラムの使用)リストから選択します。

このオプションにより、コンポーネントは、先行コンポーネントのスキーマとは異なるスキーマを持つことができます。さらに、クエリーのレコードセットが含まれているカラムはObject型に設定する必要があります。通常、このコンポーネントにはtParseRecordSetコンポーネントが続きます。

[Use PreparedStatement] (PreparedStatementの使用)

PreparedStatementを使用してデータベースをクエリーする場合は、このチェックボックスをオンにします。[Set PreparedStatement Parameters] (PreparedStatementパラメーターの設定)テーブルで、[Basic Settings] (基本設定)タブの[Query] (クエリー)フィールドのSQL命令の中で”?”で表されるパラメーターを定義します。

  • [Parameter Index] (パラメーターのインデックス): SQL命令にパラメーターの位置を入力します。

  • [Parameter Type] (パラメータータイプ): パラメーターのタイプを入力します。

  • [Parameter Value] (パラメーター値): パラメーター値を入力します。

このオプションは、同じクエリーを数回実行する必要がある場合に非常に便利です。パフォーマンスが向上します。

[Commit every] (コミットする間隔) ノードのバッチがデータベースにコミットされるまでに完了しているべき行数を入力します。このオプションにより、トランザクションの品質(ロールバックは対象外)が保証され、実行時のパフォーマンスが向上します。

[tStatCatcher Statistics] (tStatCatcher統計)

このチェックボックスを選択すると、ジョブレベルおよび各コンポーネントレベルでジョブ処理メタデータが収集されます。

グローバル変数

NB_LINE 処理された行数。これはAfter変数で、整数を返します。

[Advanced settings] (詳細設定)ビューで[Propagate QUERY's recordset] (QUERYのレコードセットのプロパゲート)オプションが選択されている場合、この変数は単一のResultSetの数(つまり1)を返します。

ERROR_MESSAGE

エラー発生時にコンポーネントによって生成されるエラーメッセージ。これはAfter変数で、文字列を返します。

QUERY

処理されるクエリーステートメント。これはFlow変数で、文字列を返します。

使用方法

使用ルール

このコンポーネントでは、DBクエリーの柔軟性が提供されており、使用可能なすべてのSQLクエリーが網羅されています。

[Dynamic settings] (ダイナミック設定)

[+]ボタンをクリックしてテーブルに行を追加し、[Code] (コード)フィールドにコンテキスト変数を入力して、ジョブ内で計画した複数の接続からデータベース接続をダイナミックに選択します。この機能は、データストラクチャーが同じでデータベースが異なるデータベーステーブルにアクセスする必要がある場合、特に、Studio Talendを介さずにジョブをデプロイおよび実行する必要がある時など、ジョブの設定を変更できない環境で作業している場合に役立ちます。

[Dynamic settings] (ダイナミック設定)テーブルは、[Basic settings] (基本設定)ビューで[Use an existing connection] (既存の接続を使用)チェックボックスがオンになっている場合のみ利用できます。ダイナミックパラメーターを定義すると、[Basic settings] (基本設定)ビューの[Component List] (コンポーネントリスト)ボックスは利用できなくなります。

ダイナミックパラメーターの定義法を示すユースケースについては、コンテキストベースのダイナミック接続によってデータベースからデータを読み取りと、ダイナミックにロードされた接続パラメーターを使って異なるMySQLデータベースからデータを読み取りをご覧ください。ダイナミック設定とコンテキスト変数の詳細は、ダイナミックスキーマコンテキストグループを作成し、その中でコンテキスト変数を定義をご覧ください。

制限事項

他のデータベースでサポートされている機能でも、Azure Synapse Analyticsではサポートされていないものもあります。詳細については、サポートされていないテーブル機能をご覧ください。

また、このコンポーネントでテーブルを作成または削除する時は、tAzureSynapseCommitコンポーネントを使うのでなく、tAzureSynapseConnectionコンポーネントによって作成されたデータベース接続を再利用し、tAzureSynapseConnectionコンポーネントの[Advanced settings] (詳細設定)ビューで[Auto Commit] (自動コミット)チェックボックスをオンにして、自動コミット機能を使うことをお勧めします。

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