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移行にdbmigrationツールを使用する

dbmigrationツールを使用すると、システムオブジェクト、データレコード、およびデプロイされたオブジェクト(ジョブとワークフローは除く)をリレーショナルデータベース間で移行できます。

始める前に

  • 両方のMDMサーバーが実行されていることを確認します。

  • 1台のコンピュータの2つのデータベース間で移行する必要がある場合は、2台のMDMサーバーを並べて実行する必要があります。これはターゲットサーバーで別のポートバインドを設定して行えます。

  • UpdateReportレコードをターゲットMDMサーバーに移行すると、予期しない結果が生じる場合があります。たとえば、一部の適格なトリガーがトリガーされたり、プロセスやジョブが実行されたりします。この問題を回避するには、移行の前に<$INSTALLDIR>がMDMサーバーのインストールディレクトリーを指定するファイル<$INSTALLDIR>\conf\mdm.confsubscription.engine.autostart=falseを設定し、ターゲットMDMサーバーのイベントマネージャーを無効にする必要があります。移行が完了したら再び有効にする必要があります。設定を有効にするには、MDMサーバーの再起動が必要です。

手順

  1. ターゲットMDMサーバーで<$INSTALLDIR>/tools/dbmigrationフォルダーを参照します。
  2. dbmigration.properties.template ファイルのコピーに、たとえば、dbmigration.properties という名前を付けて、保存します。
  3. テキスト エディターを使って、新しい dbmigration.properties ファイルを開きます。
  4. "from"リストでソースサーバーへの接続情報を設定し、"to"リストでターゲットサーバーへの接続情報を設定します。
    5.xから移行する場合の設定の一例を以下に示します:
    ####from 5.X using EJBs####
    from.host=localhost
    from.user=admin
    from.password=talend
    from.jndi.port=1199
    
    to.url=http://192.168.32.191:8280/talendmdm
    to.home=D:\\Talend\Talend-MDMServer
    to.user=administrator
    to.password=administrator
    to.cluster.batch.size=500
    6.Xから移行する場合の設定の一例を以下に示します:
    ####from 6.X using REST####
    from.url=http://localhost:8180/talendmdm
    from.user=administrator
    from.password=administrator
    
    to.url=http://192.168.32.191:8280/talendmdm
    to.home=D:\\Talend\Talend-MDMServer
    to.user=administrator
    to.password=administrator
    to.cluster.batch.size=500
    ソースサーバーのデータコンテナーとデータモデルの名前が同じでない場合(たとえば、ProductDemoデータコンテナーでProductデータモデルを使用する場合)、<data container>.datamodel=<datamodel>の構文も使用してdbmigration.propertiesファイルの接続方法を指定する必要があります。たとえば:ProductDemo.datamodel=Product
    情報メモ注: 外部キー(FK)が存在するエンティティ(たとえば、PersonPersonに対する「is child of (~の子)」というFK関係)がある場合、移行プロセスでは正しい挿入順序にならない可能性があります。その結果、データの整合性が正しい場合でも、このようなレコードの検証が失敗することがあります。これを回避するには、最初にデータモデルをターゲットMDMサーバーにデプロイし、次にデータモデルエディターでFKフィールドに対するFK整合性チェックを一時的に無効にするという方法をお勧めします。
  5. 必要に応じて、パラメーターdb.migration.threadsによって指定された移行スレッドの数を修正します。
    このパラメーターのデフォルト値は8です。
  6. お使いのシステムに対して適切なdbmigrationファイルを実行し、コマンド行にパラメーターとして設定するファイル名を入力します:
    • Windowsの場合: dbmigration.bat dbmigration.properties
    • Linuxの場合: dbmigration.sh dbmigration.properties
  7. 必要に応じて、システムのdbmigrationスクリプトを実行する際、CommandLineにパラメーターを追加できます。
    以下のパラメーターを追加します… 内容...
    -i

    インタラクティブモードで移行を行います。

    たとえば、どのデータモデルを移行する必要があるか確認するメッセージが表示されます。Yと入力して移行するデータモデルを選択するか、Nと入力して、移行しないデータモデルをスキップします。

    -v

    ユーザー定義データモデルの検証のみ実行します。

    データモデルに自己参照エンティティ、または循環依存項目関係(EntityAがEntityBを参照し、EntityBがEntityCを参照し、EntityCがEntityAを参照するなど)があるかどうかを確認するメッセージが表示されます。

  8. 移行プロセスを完了するために、ターゲットサーバーを再起動します。ソースサーバーとターゲットサーバーが同じコンピュータで実行されていて、異なるポートバインドを使用している場合は、ソースサーバーを停止し、目的のポートでターゲットサーバーを起動します。

タスクの結果

これにより、ファイルに定義されている接続情報に沿って、データベースに保存されているMDMインスタンスがソースサーバーからターゲットサーバーに移行されます。

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