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tSAPConnectionの標準プロパティ

これらのプロパティは、標準ジョブのフレームワークで実行されているtSAPConnectionを設定するために使われます。

標準tSAPConnectionコンポーネントは、ビジネスファミリーに属しています。

このフレームワーク内のコンポーネントは、すべてのTalend製品で使用できます。

情報メモ注: 「このコンポーネントにはsapjco.jarが必要です」と表示されたら、モジュールをダウンロードし、SAP Java Connectorの手順をご覧ください。

基本設定

[Property type] (プロパティタイプ)

[Built-in] (組み込み)[Repository] (リポジトリー)のいずれかです。

 

[Built-In] (組み込み): 一元的に保存されるプロパティデータはありません。

 

[Repository] (リポジトリー): プロパティが保存されているリポジトリーファイルを選択します。以下のフィールドは、取得されたデータを使って事前に入力されています。

[SAP API Version] (SAP APIバージョン)

ドロップダウンリストから、バージョンを選択します。
  • talend sap api: SAP JCOドライバーの上のカスタムビジネスレイヤー。
  • sap jco 3. * (非推奨): Studio TalendがSAPのRFCプロトコルを介してSAPシステムと通信できるようにするドライバー。

Talend sap apiが選択されている場合にのみ、tSAPBapitSAPTableInputは開かれたSAP接続を再利用できます。

情報メモDeprecated: Talendが提供する8.0.1 R2022-05以降のStudio Talendマンスリーアップデートをインストール済みである場合、sap jco 3.*の利用は非推奨です。詳細は管理者にお問い合わせください。

接続設定

[Client type] (クライアントタイプ): 通常のSAP接続を入力します。

[Userid] (ユーザーID): ユーザーのログインを入力します。

[Password] (パスワード): パスワードを入力します。

[Language] (言語): 言語を指定します。

[Host name] (ホスト名): SAPシステムのIPアドレスを入力します。

[System number] (システム番号): システム番号を入力します。

パスワードを入力するためには、パスワードフィールドの横にある[...]ボタンをクリックし、ポップアップダイアログボックスにパスワードを二重引用符で囲んで入力して[OK]をクリックし、設定を保存します。

[Specify a shared destination] (共有デスティネーションを指定)

このチェックボックスをオンにして、表示された[Shared destination name] (共有デスティネーションの名前)フィールドに共有デスティネーションを指定します。共有デスティネーションにより、SAPのコンポーネントは、Talend RuntimeコンテナーOSGi環境内でESBルートまたはESBデータサービスの一部として実行された時に、Talend Runtimeの共有デスティネーションを使えます。

このオプションは、[SAP API Version] (SAP APIバージョン)ドロップダウンリストから、sap jco 3. *が選択されている場合のみ利用できます。

コンポーネントで共有デスティネーションの名前を指定するだけでなく、Talend RuntimeのSAP DataSourceを設定する必要もあります。SAP DataSourceを定義するうえで必要なことと、それを設定する方法は、Talend ESBパッケージの/add-ons/datasource/sapフォルダーに含まれているreadme.txtに記載されています。

コンポーネント自体の接続設定を使う場合、SAP接続はコンポーネントの末尾で閉じることになります。これを防ぐには、共有デスティネーションを名前を指定した状態で使ってください。

[SAP Properties] (SAPプロパティ)

使用中のSAPシステムでカスタム設定を使用する必要がある場合は、カスタマイズするプロパティをこのテーブルで設定します。例:
  • SAPシステムとStudio Talendの間にUnicode接続を確立するには、jco.server.unicodeプロパティを追加してその値を1に設定する必要があります。これらのプロパティは、SAP Java Connector 2.xを使用している場合に機能します。SAP Java Connector 3.0以降のバージョンでは不要です。

  • セキュリティで保護されたネットワーク通信(SNC)を使用してSAP接続を設定するには、このフィールドに以下のプロパティを追加し、設定する必要があります。

    • jco.client.snc_mode
    • jco.client.snc_myname
    • jco.client.snc_lib=.../sapcrypto/sapcrypto.dll
    • jco.client.snc_partnername
    • jco.client.snc_qop
    情報メモ注: 上記プロパティの値はシステム環境によって異なります。プロパティの設定方法が不明な場合は、SAPシステムの管理者にお問い合わせください。

    SNCパラメータの設定については、SNC の設定をご覧ください: SNCをサポートするRFC通信パスを使用したAS ABAPへの外部プログラム

このプロパティは、[Use an existing connection] (既存の接続を使用)チェックボックスがオンになっている場合は表示されません。

詳細設定

[ftp and http based programs] (ftpとhttpをベースとするプログラム)

SAPサーバーからドキュメントのダウンロードが必要な機能を呼び出すには、このチェックボックスをオンにし、SAPシステムにSAPGUIがインストールされていることを確認します。

このチェックボックスがオンでSAPGUIがインストールされていない場合は、エラーが発生します。

[Basic settings] (基本設定)タブで[Use an existing connection] (既存の接続を使用)チェックボックスをオンにすると、このチェックボックスは利用できません。

[tStat Catcher Statistics] (tStatCatcher統計)

このチェックボックスを選択すると、コンポーネントレベルでログデータを収集できます。

グローバル変数

グローバル変数

ERROR_MESSAGE: エラーが発生した時にコンポーネントによって生成されるエラーメッセージ。これはAfter変数で、文字列を返します。この変数はコンポーネントにこのチェックボックスが存在し、[Die on error] (エラー発生時に強制終了)がオフになっている場合のみ機能します。

Flow変数はのコンポーネントの実行中に機能し、After変数はコンポーネントの実行後に機能します。

フィールドまたは式に変数を入力する場合は、Ctrl + スペースを押して変数リストにアクセスし、使用する変数を選択します。

変数の詳細は、コンテキストと変数を使用をご覧ください。

使用方法

使用ルール

このコンポーネントは、一般的に、他のtSAP*コンポーネント、特にtSAPCommitおよびtSAPRollbackコンポーネントと共に使います。

サポート

S4/HANAを含め、SAPのERP部分と連携するためにtSAPConnectionを使う必要があります。

制限事項

Studio TalendおよびStudio Talendをホストしているワークステーションに、SAPから提供された特定のJARファイルとDLLファイルを追加する必要があります。正確な手順は、32ビットまたは64ビットのWindowsやLinuxなど、使用しているプラットフォームで異なります。

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