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Talend Studioで暗号化キーをローテーション

Talend StudioTalend Administration CenterTalendの各コンポーネントでは、AES GCM 256によるパスワードの暗号化および復号化に暗号化キーが2つ使用されるようになりました。

  • system.encryption.key: Nexusパスワード、そしてconnection_user.propertiesファイルと<jobname>_<jobversion>.itemジョブプロパティファイル内のパスワードを暗号化および復号化します。同じプロジェクトで作業しているすべてのTalend Studioユーザーが同じシステム暗号化キーを持っていることが必要です。
  • routine.encryption.key: ジョブをビルド中および実行中に、パスワードを暗号化および復号化します。
情報メモ警告: Talendは、1つのTalend Studioでキーをローテーション化し、必要であればTalend Administration CenterTalend JobServerに新しいキーをデプロイした後にこの新しいキーを他のTalend Studioアプリケーションに配布するよう強くお勧めします。

2つのキー(system.encryption.key.v1routine.encryption.key.v1)のデフォルト値は、暗号化キー設定ファイルである /configuration/studio.keysに保存されています。このファイルは、Talend Studioの実行ファイルである Talend-Studio-linux-gtk-x86_64 を初めて実行した後に、Talend Studioのインストールディレクトリーの下に作成されます。以下は、新しく作成されたstudio.keysファイルの例です。

system.encryption.key.v1=ObIr3Je6QcJuxJEwErWaFWIxBzEjxIlBrtCPilSByJI\=
routine.encryption.key.v1=YBoRMn8gwD1Kt3CcowOiGeoxRbC2eNNVm7Id6vA3hrk\=

パスワードの暗号化および復号化にデフォルトのシステム暗号化キーが使用されない場合は、そのデフォルト値(上記の例では、ObIr3Je6QcJuxJEwErWaFWIxBzEjxIlBrtCPilSByJI\=)を削除して、Talend Studioを再起動すると、その値を変更できます。

ルーチン暗号化キーのデフォルト値は変更できません。プロジェクトに既にログオンしている場合、Talendでは、暗号化キー設定ファイルにそのキーの新しいバージョンを追加して暗号化キーをローテーション化できます。

システム暗号化キーの新しいバージョンがジョブで有効となるのは、そのジョブを変更して保存した後のみです。

継続的インテグレーションを使用する際に暗号化キーをローテーションする必要がある場合は、-Dstudio.encryption.keys.fileパラメーターを使って暗号化キー設定ファイルへのパスを指定できます。詳細は、ビルドとデプロイをご覧ください。

このタスクについて

暗号化キーは次の手順でローテーション化します。

手順

  1. Talend Studioのインストールディレクトリーの下の /configuration/studio.keysというキー設定ファイルを開きます。
  2. 次の行を追加し、値を空にして暗号化キーの新しいバージョンを追加します。
    • システム暗号化キーの場合:
      system.encryption.key.v<version_number>=
    • ルーチン暗号化キーの場合:
      routine.encryption.key.v<version_number>=

    <version_number>には新しい暗号化キーのバージョンを表す単純な整数が入りますが、これは既存のバージョン番号よりも大きくなります。例:

    system.encryption.key.v2=
    routine.encryption.key.v2=
    情報メモ警告: 暗号化キーの前のバージョンのうち、パスワードの暗号化で既に使用されてきたものは削除しないでください。
  3. キー設定ファイルを保存してTalend Studioを再起動します。
    暗号化キー値の新しいバージョンが生成され、キー設定ファイルに保存されます。
  4. ルーチン暗号化キーをローテーション化しており、ジョブがTalend JobServerで実行される場合は、Talend JobServerがインストール済みであるサーバーでディレクトリーにTalend Studioのキー設定ファイルをコピーして、Talend JobServer-Dencryption.keys.fileというJVMパラメーターを設定します。
  5. リモートプロジェクトで作業しながらシステム暗号化キーをローテーション化している場合は、Talend Administration Center用に同じ暗号化キーを設定します。
    1. Talend Administration Centerがインストール済みであるサーバーで、Talend Studioのキー設定ファイルをディレクトリー(たとえば D:/StudioKeys)にコピーします。
    2. Talend Administration Centerのインストールディレクトリーの下の <TomcatPath>/bin/catalina.shというファイルを開きます。
    3. ファイルの最初に次の行を追加します:
      JAVA_OPTS="-Dencryption.keys.file=/d/StudioKeys/studio.keys"
  6. ルーチン暗号化キーをローテーション化しており、ジョブがジョブコンダクターからTalend Administration Centerで実行される場合は、Talend Administration Centerがインストール済みであるサーバーでディレクトリーにTalend Studioのキー設定ファイルをコピーして、Talend Administration Centerで対応するタスクに対して-Dencryption.keys.fileというJVMパラメーターを設定します。
    Talend Administration CenterでタスクのJVMパラメーターを設定する方法は、特定のタスクにJVMパラメーターを設定をご覧ください。
  7. 再設定した項目があれば、Talend Administration Centerを再起動します。

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